クレジットカードの返済が厳しいとき、「一部だけでも支払えば大丈夫だろう」と考える人も少なくありません。しかし、実際にはその対応次第で信用情報やカード利用の可否に大きな影響が出ることもあります。本記事では、返済が困難な場合の適切な対応方法と、知っておくべきリスクをわかりやすく解説します。
返済が厳しいときに最初にやるべきこと
まず最初にすべきことは、カード会社への早期連絡です。カード会社の多くは、事情を説明すれば「支払猶予」や「分割返済」などの柔軟な対応をしてくれることがあります。無断で放置するのは最悪の対応です。
実際に多くの利用者が、連絡することで延滞扱いを避けられたり、返済スケジュールの変更が認められた事例があります。
一部だけ支払えば督促が止まる?
「3万円のうち1万円だけ払っておけば、催促は来ないのでは?」と考える人は多いですが、原則として不十分です。返済額を全額入金しなければ、延滞扱いになる可能性が高いです。
一部支払いが多少の猶予をもたらすこともありますが、催促が完全に止まる保証はありません。特に連絡せずに一部入金だけ行った場合、むしろ「対応が不十分」と見なされるリスクもあります。
延滞が続いた場合のリスク
- カード利用停止:支払いが遅れると、すぐにカードの利用が停止されることがあります。
- 催促の電話・郵便:自宅や職場に電話がかかってきたり、督促状が送られることも。
- 信用情報への影響:延滞情報が信用情報に登録され、住宅ローンや他のローンが通らなくなる可能性も。
延滞が61日以上続くと、「異動情報」として信用情報機関に登録され、いわゆる“ブラックリスト”扱いになります。
返済が本当に難しいときの具体的な対処法
以下のような手順で対処することが現実的です。
- カード会社に電話して、返済猶予や分割支払いの相談をする
- 他社のカードローンや低金利のフリーローンで一時的に立て替える
- 家族や信頼できる人に一時的に借りる
- 弁護士や司法書士に「債務整理」の相談をする
早期にプロの相談窓口に連絡することで、手数料なしで計画的に返済ができるようになることもあります。
無理せず健全な生活を維持するために
返済を無理に続けようとして生活費が足りなくなり、さらに借金を重ねてしまうケースは避けるべきです。家計を一度見直し、「収入−支出」でどれだけ返済に充てられるかを計算した上で、現実的な返済計画を立てることが重要です。
また、日本クレジットカウンセリング協会などの無料相談窓口を活用するのも良い選択肢です。
まとめ:小さな一歩でも、まずは誠意ある行動を
・クレジットカード返済に困ったら、まずカード会社へ連絡
・一部入金では督促が止まる保証はない
・延滞が続けば信用情報や今後の金融取引に悪影響
・無理に返済を続けるより、早めの相談が解決の鍵
返済ができないことは決して珍しいことではありません。大切なのは、誠実に、そして早めに行動することです。
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