年末調整の書類を書くときに、多くの人が迷いやすいのが「収入金額をどこまで丸めて書くのか」というポイントです。特に千円未満の端数をどう処理するかによって記載金額が変わるため、正しいルールを理解しておくことが重要です。
年末調整の収入金額は千円未満を切り捨てて記入する
年末調整で使用する源泉徴収票では、収入金額は千円未満を切り捨てて記入するのが原則です。このルールは所得税法に基づいており、会社側も同じ丸め方で源泉徴収票を作成します。
そのため、自分で年末調整書類を書く場合も、収入金額が432万5860円などのように端数が出る場合は千円未満を切り捨てて書くことが求められます。
具体例で理解する収入金額の丸め方
例えば、収入金額が4,258,650円だったとします。この場合、千円未満の650円は切り捨てるため、書くべき金額は以下の通りです。
→ 4,258,000円
間違えて4,250,000円としてしまうと正しい収入額と大きくずれてしまうため注意が必要です。千円単位での処理であり、万単位ではありません。
百の位ではなく千の位で丸める理由
年末調整の書類では「千円未満切り捨て」が正式な丸め方です。これは税務計算の統一基準として設けられているため、会社側・納税者側どちらも共通で適用されます。
百の位で丸めたり、万の位まで丸めたりすると税額計算に誤差が生じるため、必ず千円単位で記載します。
控除額などの欄も同じ丸め方をするのか?
収入金額は千円未満を切り捨てますが、控除額については書類によって取り扱いが異なる場合があります。控除証明書をそのまま写す部分などは端数まで正確に記入することが求められるため、書類ごとの指示に従う必要があります。
なお、年末調整に付随する金額をすべて丸めるわけではない点に気を付けましょう。
収入金額を書き間違えた場合の対応
もし千円未満の処理を間違えて書いてしまっても、会社側が源泉徴収票に基づいて正しい金額で処理するため、大きな問題になることは少ないです。ただし、書類として正確であることが望ましいため、提出前に必ずチェックしておきましょう。
特に複数の収入がある人やパート・アルバイトを掛け持ちしている場合は、収入額の記載ミスが増えやすいため注意が必要です。
まとめ
年末調整の収入金額は、千円未満切り捨てで記入するという明確なルールがあります。金額を書く際は万単位ではなく千円単位で丸め、源泉徴収票の記載方法と同じ形式にそろえることが大切です。
正しい丸め方を理解しておくことで、年末調整書類をスムーズに作成でき、後々の修正の手間も減らせます。収入金額を書く際には、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。


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