近年、郵便貯金(ゆうちょ銀行)を装った詐欺が増加しています。中でも、家庭用プリンターで印刷したような郵送物を使った詐欺が報告されています。本記事では、実際に届いた事例をもとに、その危険性や本物と偽物の見分け方、安全なアプリの利用方法について解説します。
偽の「郵便貯金アプリ案内」の特徴と事例
最近話題になっている偽の郵送物は、以下のような特徴を持ちます。
- 印刷の質が低く、コピー用紙のような紙に印刷されている
- 公式のロゴがぼやけていたり不自然なレイアウト
- 「暗証番号と通帳番号だけで取引可能」といった簡易すぎる説明
- QRコードや短縮URLが記載され、「アプリはこちらから」と誘導
こうした手紙を受け取った複数の人がSNSやネット掲示板で情報を共有しており、いずれもゆうちょ銀行公式が発表する文面やレイアウトとは大きく異なっています。
ゆうちょ銀行のアプリで必要な情報は?
ゆうちょ通帳アプリやゆうちょ認証アプリを利用する場合、以下の手続きが必要です。
- 通帳番号
- 暗証番号(キャッシュカードのもの)
- 口座名義人の氏名・生年月日・電話番号
- SMS認証または本人確認書類の提出
つまり、暗証番号と通帳番号だけでは取引やアクセスはできません。フィッシング詐欺を防ぐため、複数の要素認証を組み合わせています。
もし不審な郵便物が届いたらどうするか
以下の行動を取りましょう。
- 記載されたリンクやQRコードには絶対にアクセスしない
- 郵便物を写真に残し、消費者センターや警察、ゆうちょ銀行に通報
- 自分の口座に不審な動きがないかオンラインバンキングで確認
また、他の人が同様の被害に遭わないようにSNSなどで注意喚起することも有効です。
安全なアプリのダウンロード方法
公式アプリは、App StoreやGoogle Playから「ゆうちょ通帳アプリ」「ゆうちょ認証アプリ」と検索してインストールするのが最も安全です。ゆうちょ公式サイト内のリンクからも誘導されています。
例として、こちらの公式案内ページから最新のアプリ情報を確認できます。
まとめ:簡単にアクセスできる=危険信号
「通帳番号と暗証番号だけでアクセス可能」「QRコードですぐ利用開始」という内容が記載された郵送物には注意が必要です。ゆうちょ銀行は複数の本人確認手段を用いて安全性を確保しており、シンプルすぎる手順は逆に詐欺の可能性を示唆します。
正しい情報は必ず公式サイトかアプリストアで確認し、不審な郵送物はそのまま放置せず、然るべき機関に相談しましょう。
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