交際相手の家に頻繁に宿泊するようになると、家賃や生活費などの「ランニングコスト」をどこまで負担するべきか、悩む方は多いものです。特に同棲前の期間は、曖昧な支出バランスになりがちで、後々のトラブルの火種になってしまうことも。今回は、同棲を控えたカップルが直面しやすい「宿泊中の生活費負担」について、妥当な考え方を解説します。
同棲前の「生活実態」に着目する
まず大切なのは、「一時的な宿泊」なのか「実質的な同棲」なのかを見極めることです。今回のように、4月5月のほぼ毎日を彼女宅で過ごし、家事負担・食費の大半も担っていたという状況は、形式上の同居ではないとしても、生活の実態としては“半同棲”に近いと言えるでしょう。
このようなケースでは、宿泊者の存在が家計に影響を与える可能性が高く、一定の費用負担は理にかなっています。
負担すべきは「変動費」が基本
生活費には大きく分けて以下の2種類があります。
- 固定費:家賃、インターネット、定額制のサービスなど
- 変動費:水道光熱費、食費、日用品など
固定費は居住人数に関わらず発生するため、通常は「後から来た側が一部負担する必要はない」とされるケースが多いです。ただし、水道・電気・ガスなどの変動費は、人数が増えることで確実に上昇するため、増加分の負担は妥当と考えられます。
実例:増加分だけ支払うケース
実際に多く見られるのが、「光熱費の差額のみ支払う」スタイル。以下のように計算するのが一般的です。
- 3月:電気+ガス+水道 = 9,000円
- 4月:同合計 = 12,500円
- 差額:3,500円(増加分)→ 彼氏が支払う
これは非常に合理的かつ公平な方法で、お互いの心理的負担も少なく済みます。
家事や食費の負担をどう見るか
家事負担が7割、自分で食費の8~9割を支払っている場合、それらが彼女側の負担軽減になっている点も加味する必要があります。
つまり、家計への貢献はお金だけではなく、労力や時間による貢献も含めて評価すべきです。そのため、光熱費の増加分を支払う程度で十分という判断は妥当だといえるでしょう。
話し合いで大切にしたいこと
同棲前の時点でも、お金の話は避けずにしっかりしておくのが健全な関係の秘訣です。以下のポイントを押さえて話し合いを進めましょう。
- 一方的に押しつけず、「どうすればお互いに納得できるか」を基準に話す
- レシートや請求書をもとに、客観的なデータで負担割合を判断
- お金だけでなく「手間」や「心地よさ」も含めたフェアな評価を意識
「今後の同棲生活を気持ちよく始めるためのステップ」として前向きに取り組むのが大切です。
まとめ:宿泊による負担は「増加分をカバー」が妥当
彼女宅に頻繁に宿泊したことで光熱費が増えた場合、その差額分を負担するという考え方は合理的で、家賃や固定費までは負担しなくてよいという結論が導けます。さらに、すでに家事や食費で大きく貢献していることもあり、現時点での支出バランスはむしろプラス寄りです。
6月以降の同棲開始に向けて、今のうちにお金の価値観をすり合わせておくことが、長く健やかな同棲生活を築く第一歩になります。
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