自損事故で保険を使うべき?等級ダウンと自己負担の損得を徹底比較

自動車保険

自損事故によって車に傷がついた際、保険を使うべきか、それとも自費で修理すべきかで悩む方は少なくありません。特に長年無事故で等級を維持してきた方にとっては、判断が難しい問題です。本記事では、保険使用のメリット・デメリットを整理し、損得判断の参考になる情報をお届けします。

自損事故で保険を使うと等級はどうなる?

一般的に、自損事故で保険を使用すると「3等級ダウン」となります。たとえば、等級14から保険を使えば、翌年は等級11に下がり、保険料が大きく上がります。

また、事故有係数という「事故歴あり」のペナルティも3年間続くため、保険料が割高になります。

保険を使うとどれくらい損する可能性があるか

例として、保険料が年額6万円の人が3等級下がった場合、以下のような負担増になります。

  • 翌年:+2万円
  • 2年目:+1.5万円
  • 3年目:+1万円

合計で約4.5万円〜5万円ほどの増額が見込まれます。この金額は契約内容や保険会社によって変動しますが、修理費がそれを超えるかどうかが判断のカギになります。

塗装のみ8万円、交換15万円のケースで比較

今回のケースでは、塗装修理で8万円、バンパー交換で15万円が見積もられています。この場合、以下の判断が参考になります。

  • 8万円(塗装)の場合:保険を使わず自費が得策
  • 15万円(交換)の場合:保険使用も検討の余地あり

つまり、修理費用が将来の保険料増より明らかに高額な場合は保険使用、それ以下なら自費が合理的です。

無事故歴と信頼を守るメリットも考慮

保険を使わず自費で直すことには、「無事故等級を維持する」という目に見えないメリットもあります。これは将来的に保険会社との信頼関係にも関わることがあり、新たに保険を見直す際にも有利に働くことがあります。

また、将来的に大きな事故で保険を使う場面を残しておく意味でも、今回のような軽微な損傷では慎重な判断が求められます。

保険を使う前に必ず見積もりと相談を

保険を使うか迷ったら、まずは修理工場で複数の見積もりを取り、保険会社に相談してから判断しましょう。相談しても保険使用が強制されるわけではないため、冷静に比較する材料として有効です。

なお、保険会社によっては「等級シミュレーション」などのツールも用意しており、将来の保険料を試算できる場合もあります。

まとめ:将来のコストとメリットを天秤にかけて判断を

自損事故で保険を使うかどうかは、「修理費用」と「保険料増加の累計額」を比較して判断することが基本です。今回のように8〜15万円の修理費であれば、塗装なら自費、交換なら保険を検討という選択肢が現実的でしょう。

また、無事故等級の維持や将来の保険利用も考慮し、総合的な視点で損得を見極めることが大切です。

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