老後資金の備えや介護に備えるために生命保険を見直す方が増えています。中でも、アクサ生命の「ユニット・リンク介護保険(終身移行型)」は資産形成と保障を兼ね備えた商品として注目されていますが、特約の内容や加入状況によっては受けられる保障が変わってくることがあります。今回は、契約後に気づきやすい見落としや確認方法について、具体例を交えながらわかりやすく解説します。
ユニット・リンク介護保険の基本構造
アクサ生命のユニット・リンク介護保険は、保険料の一部が投資信託などに運用される「変額保険」の仕組みを持ち、満期や解約返戻金などの価値が市場の変動によって左右されるのが特徴です。一方で、介護保障としての機能も持っており、一定の要介護状態に認定された場合に保障金が支払われます。
このような構造から、保障と資産形成を両立したい方に選ばれやすい商品ですが、オプション(特約)の付加状況により保障の範囲が大きく変わるため注意が必要です。
特約とは何か?3大・7大疾病払込免除特約の違い
保険の特約とは、基本の保障にプラスして希望する内容を追加できるオプション契約です。アクサ生命では、以下のような特約が選択肢として用意されています。
- 3大疾病保険料払込免除特約:がん・心疾患・脳血管疾患に該当した場合、それ以降の保険料の支払いが免除される。
- 7大疾病保険料払込免除特約:上記3大疾病に加え、糖尿病・高血圧性疾患・慢性腎不全・肝硬変も対象。
これらを付加していないと、病気になっても保険料支払いは継続されるため、将来の負担軽減には大きな差が出ます。
契約時に特約が付いていなかった原因と確認方法
特約が付いていなかった理由として考えられるのは、保険料の上昇を避けたかったことや、加入時の説明が不十分だったケースです。例えば、毎月1万円程度の保険料で設定するとなると、3大疾病払込免除などの特約は付加されないことがあります。
契約者控えに記載がない場合でも、アクサ生命のカスタマーサービスに問い合わせれば、加入内容の詳細を再確認することが可能です。また、契約時に使用した保険設計書が残っていれば、そちらで当時の提案内容や特約の有無が把握できます。
見直しのタイミングと特約追加の可能性
保険の特約は、契約後一定期間内であれば追加可能な場合もあります。とくに、健康状態に大きな変化がない場合は、追加契約や新たな契約への乗り換えを検討する余地があります。
すでに女性疾病による手術を受けているとのことですが、それが影響する可能性もあるため、保険会社に事前申告の必要性を含めて確認しましょう。あわせて、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談もおすすめです。
実例:特約未加入に気づいて見直しに至ったケース
40代女性のケースでは、がんで入院するまで特約未加入に気づかず、払込免除が適用されないと判明しました。その後、同様のリスク回避のため、別の医療保険で補完する形で対応したという例もあります。
このように、「入っていると思っていたけど実は違った」というケースは意外と多く、契約時の説明不足や契約者側の見落としが原因になることも珍しくありません。
まとめ:保険の保障内容は定期的に見直しと確認を
アクサ生命のユニット・リンク介護保険は優れた商品ですが、特約の有無によって保障内容が大きく変わります。とくに、疾病による払込免除特約は長期の保障において非常に有用です。今回のように見直しをきっかけに不明点が出てきた場合は、まずは保険会社に詳細な契約内容を確認すること、そして必要に応じて専門家に相談することが大切です。
特約は「知らないまま」になりがちですが、知っていれば将来の安心感につながります。少しでも不安があるなら、早めの行動をおすすめします。
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