家族が増えると、日々の生活費の中でも特にガス代が気になってくる方は多いはず。特に冬場の入浴は毎日の習慣とはいえ、湯沸かしやシャワーの使用が重なることでガス料金が高騰しがちです。本記事では、シャワー使用と浴槽のお湯を使う方法のどちらが節約に効果的なのかを、実例を交えて詳しく検証していきます。
シャワー使用のガス代と節約の工夫
シャワーは1分間に約12L前後のお湯を使用します。平均的な家庭用ガス給湯器では、1分あたりのガス代は約2.5〜3円ほど。10分間シャワーを浴びると、1人あたり30円前後になります。
これを3人が使うと90円。仮に毎日使うと月に2,700円程度になりますが、節水シャワーヘッドの活用やこまめに止める工夫で、最大30〜50%の削減が可能です。
浴槽のお湯を洗身に使うメリット
一方で、浴槽に200L貯めた場合のガス代は約100〜120円(都市ガス基準)。1日で全員が同じお湯を使い、洗身もそこで行うと、水の使用量と給湯の回数を減らせます。
ただし、お湯をすくって使う方法は衛生面での配慮も必要で、洗剤や汚れが混ざることへの不快感を抱く人もいます。そのため、早めに全員が続けて入浴することが重要です。
追い焚きは意外とコストがかかる
追い焚き機能は便利ですが、1回の追い焚きでかかるガス代は約20〜40円ほど。頻繁に追い焚きすると、逆にガス代が上がる原因になります。
とくに最後の入浴者が熱い湯を好む場合、頻繁に追加加熱することで無駄が生じます。保温機能や風呂フタの活用でお湯の温度低下を防ぐ工夫が必要です。
節約効果が高いのはどちらの方法か?
シャワーと浴槽、どちらが安く済むかは使い方次第です。1人あたり10分以上シャワーを使うなら、浴槽を活用したほうが効率的。ただし、浴槽も人数が少ない場合は割高になる可能性があります。
「洗身を浴槽のお湯でする+全員続けて入浴+追い焚き最小限」の組み合わせが、最も節約効果の高いスタイルといえるでしょう。
家族構成や生活スタイルに合わせた工夫を
家族の入浴スタイルは固定的ではなく、年齢や生活時間によって変わります。たとえば、子どもが小さくて一緒に入浴できるなら、その分お湯の利用効率が上がります。
また、夜ではなく朝に入浴をまとめるスタイルに変えることで、お湯の温度維持がしやすくなり、追い焚き回数も減ります。
まとめ:節約のカギは「お湯の再利用」と「使用時間の最適化」
3人家族でガス代を節約するには、浴槽のお湯を効率よく使う工夫と、追い焚き回数を減らすための順番やタイミングが重要です。今回のように浴槽を使いながら、洗身にも使う方法は節水・節ガス効果が大きく、シャワー中心の生活よりも安く抑えられる可能性があります。
入浴スタイルを少し見直すだけでも、冬場のガス代が抑えられるので、ぜひご家庭に合った方法を実践してみてください。
コメント