高校生・未成年でも安心!社会保険加入者が知っておくべき「稼ぎすぎ」対策と税金の基本

社会保険

通信制高校に通いながらしっかり働く高校生の皆さん。社会保険に加入している場合、「いくらまで稼いでも大丈夫?」「親の扶養から外れるとどうなるの?」といった疑問を持つのはとても自然なことです。今回は、未成年で働く方が安心して稼ぐために知っておきたい税金や扶養の基礎知識を解説します。

社会保険に加入=基本的に扶養から外れている

高校生でも、週30時間以上働くなどの条件を満たしていると社会保険に加入することになります。社会保険に加入している場合、多くのケースで「親の健康保険の扶養から外れている」と判断されます。

つまり、医療費の助成や扶養家族としての控除対象から外れたことになり、親の税金(所得税・住民税)にも影響が出る可能性があります。ただし、会社によっては例外もあるため、加入している保険証の「保険者」欄などで確認すると確実です。

年収103万円・130万円・150万円の壁とは?

未成年であっても、所得に応じて「税金」や「親の扶養」の扱いが変わります。主な目安は以下の通りです。

  • 103万円以下:所得税が非課税(親の扶養控除も維持可能)
  • 130万円以上:親の健康保険の扶養から外れ、自分で保険料を払う(※すでに加入していれば影響なし)
  • 150万円以上:住民税・所得税の負担が増え、親の扶養控除も完全になくなる

あなたのようにすでに社会保険に加入している場合、「103万円」や「130万円」はあまり影響がなく、150万円を超えるかどうかが1つの分かれ目になります。

所得税は誰が払う?勝手に引かれる?

会社で働いている場合、所得税は基本的に会社が給料から源泉徴収(=勝手に引く)して納めてくれます。住民税も同様に天引きされるケースが多いです。

ただし、1年間の収入が103万円を超えると、年末調整や確定申告が必要なこともあります。年末に会社が調整してくれることが多いですが、不安な場合は自分で税務署に相談してみましょう。

年収160万円は多すぎる?実際の損得を考えよう

質問のように「年収160万円くらいになりそう」という場合、すでに社会保険に加入していれば、親の扶養から外れていても問題なしです。つまり、税金面での損はありません。

ただし、自分自身にかかる所得税・住民税の負担が増える点は覚えておきましょう。とはいえ、月1万円~2万円程度で済むケースが多いため、しっかり働いて得られる経験や収入のほうが大きな価値となります。

高校生でも年収が高いと確定申告が必要なケース

年収が150万円を超えると、扶養に関係なく「確定申告」が必要な場合があります。具体的には以下のような人です。

  • 複数のバイト先で働いている
  • 副業やフリーランスで収入を得ている
  • 年末調整がされていない

申告時期は翌年2月~3月で、国税庁の確定申告ページから簡単に手続きができます。

まとめ:しっかり稼ぎたい未成年は、扶養の有無と税金を理解して動こう

通信制高校生でも社会保険に加入していれば、親の扶養からは基本的に外れています。そのため、収入が160万円を超えても「親に税金の負担がかかる」という心配はありません。

税金は自分の給与から自動で差し引かれるため、確定申告の有無だけ注意すれば、しっかり稼いでも問題なし。将来のためにも、経験と収入を得ながら、着実にステップアップしていきましょう。

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