保険の乗り換え時に保険料を二重で払う?解約・契約タイミングの落とし穴と対策

生命保険

保険を乗り換える際、「新しい保険を始めてから旧保険を解約すべき」とはよく言われますが、その過程で「保険料を余分に支払うことになるのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。特に月末や月初をまたぐタイミングだと、なおさら気になるところです。

保険の乗り換え時に気をつけたい「解約のタイミング」

一般的に、保険の解約は「申請した日」ではなく「保険会社が解約手続きを受理・処理した日」が基準になります。そのため、解約書類の到着が遅れたり、処理に時間がかかると、1ヶ月分の保険料が余分に引き落とされるケースがあります。

例えば、新しい保険に26日から加入し、旧保険の解約書類を月末に送付した場合、書類の到着・処理が月初になると、旧保険の翌月分の保険料も請求される可能性があります。

なぜ月初をまたぐと1ヶ月分余分に払うことがあるのか?

多くの保険商品では「保険料の月単位前払い」が採用されています。つまり、毎月1日などに「その月の保険料を前払い」する形です。解約が月初をまたぐと、その月分が自動で発生してしまいます。

また、保険会社によっては「日割り精算」ができないプランもあり、仮に1日で解約されても1ヶ月分が請求されてしまうのが現実です。

損しないための対策:保険料の無駄を減らすには?

余分な保険料の支払いを避けるためには、以下の点を意識しましょう。

  • ・旧保険の解約書類は月末ギリギリではなく、余裕を持って早めに提出
  • ・事前に保険会社に「いつまでに書類が到着すれば、当月中に解約処理されるか」を確認
  • ・自動引き落としの停止時期をチェック(保険料の引き落としタイミングとズレることもある)

また、担当者がついている場合は、直接日付を指定して調整してもらうとスムーズです。

重複加入にならないよう注意するポイント

新しい保険と古い保険が「同時に有効」になっている期間があると、万一の際に「保険金が出ない」「片方だけしか支払われない」といったリスクも考えられます。

保険の補償対象や給付条件が重なる場合、保険金の支払い制限が発生することがあるため、なるべく重複期間を短く、あるいは補償が重複しない商品を選ぶことも一案です。

保険料が二重で引かれた場合の返金はある?

保険料を余分に支払ってしまった場合でも、保険会社によっては「日割りで返金」される可能性があります。ただし、以下の条件があります。

  • ・当月中の解約申請と受理
  • ・返金処理の対象となる契約形態(積立型より掛け捨て型が対応しやすい)
  • ・本人からの申請が必要な場合が多い

解約返戻金がある場合は、通常1〜2ヶ月後に指定口座に入金されます。気になる場合は、必ず契約中の保険会社へ連絡しましょう。

まとめ:保険の乗り換えは「数日のズレ」で大きな差になる

保険の乗り換えはタイミング次第で、1ヶ月分の保険料が余分に発生することがあります。ですが、早めの解約申請や保険会社との事前確認によって、防げるケースも少なくありません。

少しの準備と確認が、大きな安心と節約につながります。保険の更新や見直しの際は、解約日と支払日をセットで考えるようにしましょう。

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