自動車保険の更新時や保険料の請求が届いた際、「今すぐ支払えないからボーナス月に払いたい」と思うこともあるでしょう。しかし、保険料の支払いを放置すると、補償が受けられなくなるなどの重大なリスクが発生します。本記事では、自動車保険料を放置した場合の影響と、実際に使える対処法を解説します。
自動車保険料の請求を無視するとどうなる?
任意保険の場合でも、保険料の未納=契約無効という扱いになる可能性があります。通常、支払期限を過ぎると「契約失効」や「自動更新停止」のリスクが生じ、万が一の事故で補償されない状況に陥ることがあります。
例えば、月払い契約をしていて口座残高不足などで引き落としができなかった場合、2週間以内に再請求があるものの、それも放置すると翌月からの補償が失われます。
「後で払うつもり」は危険!ボーナス支払いにしたい時の注意点
「7月のボーナスで払いたい」と思っても、支払猶予期間を超えると自動的に契約が失効することがあります。多くの保険会社では、支払期日から約1ヶ月程度で契約失効扱いになります。
支払いを待ってもらいたい場合は、放置せず、事前に保険会社へ連絡して支払い猶予や期日延長の相談をしましょう。実際に相談すれば、柔軟に対応してくれるケースもあります。
保険失効時のリスクとその影響
保険契約が失効すると、次のような影響が生じます。
- 事故時に無保険状態となり、高額な賠償責任を自費で負うリスク
- 次回の保険契約で割引等級(等級継続)がリセットされ、保険料が大幅に高くなる
- 未納の履歴が保険会社の内部情報に残り、再契約が難しくなることも
一度でも無保険状態になると、その後の保険選びや審査にも影響を及ぼすため、安易な放置は避けるべきです。
どうしてもすぐ払えない場合の対処法
① 保険会社に電話で支払猶予の相談
② 分割払いへの変更相談(年払→月払など)
③ クレジットカード払いやコンビニ払込票の再発行依頼
特に、クレジットカード払いなら後払いになるため、ボーナス月での決済が可能になるケースもあります。支払い手段の変更はできるだけ早く相談するのが鉄則です。
実例:請求書を放置して契約失効→事故で全額自己負担に
30代男性が「一時的に保険料を後回しにしよう」と思い、請求書を放置した結果、契約が失効。失効翌週に追突事故を起こしてしまい、対物賠償で約85万円を自腹で支払うことになったという事例があります。
このように、“あとで払おう”が大きな損失につながることもあるため、早めの行動が命運を分けます。
まとめ
自動車保険の請求を放置すると、契約が失効し、事故時の補償が一切受けられなくなります。さらに、保険等級がリセットされ、再契約が困難になることも。
「支払う意思」があっても、その旨を保険会社に伝えなければ“未納扱い”となるため、必ず連絡を入れましょう。ボーナス支払いを希望する場合は、早めの相談が最も安全で確実な方法です。
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