厚生年金9年+国民年金で将来の年金はどう変わる?受給額と仕組みを詳解

税金、年金

厚生年金に9年間、続けて加入し、その後は国民年金に切り替えていた場合、将来受け取る年金がどうなるか気になりますよね。本記事では、加入期間ごとの受給資格や受給額の仕組み、実際の年金額シミュレーションをわかりやすく解説します。

年金の受給資格期間とは?「10年」の壁

そもそも公的年金の受給には、厚生年金・国民年金を合わせて加入期間が10年以上あることが必須条件です。

加入年数が10年未満の場合、満たすまで年金は支給されません。9年間だけでは不十分で、65歳時点で合算が10年未満だと受給資格が無い状態です。

なお、学生時代や経済事情で保険料を支払えなかった場合でも、免除申請が認められればその期間も「加入期間」としてカウントされます。

厚生年金9年加入の効果とは?どれくらい増える?

厚生年金9年分は老齢厚生年金に加算され、将来受け取り金額が増えます。ただし「報酬比例部分」と「経過的加算」は平均給与によって変動します。仮に平均月収20万円で加入していた場合。

・報酬比例部分=20万円×5.481/1000×108ヶ月=約11.8万円/年
・経過的加算=1652円×108ヶ月=約17.9万円/年

合計で、年額約29.7万円、月額にすると約2.5万円程度が加算されます。

国民年金切替後の受給額の計算

その後、国民年金に切り替え、例えば30年間納付し続けた場合、老齢基礎年金は満額に近づく可能性があります。

2025年度の満額約83万円÷480月×360月=約62万円/年(月額約5.2万円)となります。

厚生と国民を合算した将来の見込み受給額

上記モデルでは、

  • 老齢厚生年金(9年分):年約29.7万円(月約2.5万円)
  • 老齢基礎年金(30年納付):年約62万円(月約5.2万円)

合わせて年約91.7万円(月約7.7万円)程度の保障が期待できます。ただし、加入年数や給与によって増減します。

シンプルに理解するための図示

国民年金のみだと30年加入で月額約5.2万円、厚生年金を加える9年分でさらに月約2.5万円増加、合計で月約7.7万円になるイメージです。

まとめ:9年の厚生年金は無駄ではなく重要

・受給資格には加入が10年以上必要で、9年では不十分。
・厚生年金9年分は月2~3万円の厚生年金上乗せに貢献。
・国民年金30年分と合わせると確かな老後資金につながります。

もし加入期間が足りない場合は、任意加入制度で国民年金を補い、10年以上に達するよう調整することが大切です。

ねんきん定期便やねんきんネットでご自身の加入状況を定期的に確認し、将来の年金額を把握しておきましょう。

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