重度の障害を持つ子どもが銀行口座を持っている場合、親が資金管理をするのは一般的ですが、年齢や制度上の制限によって手続きが複雑になることがあります。特に暗証番号を3回間違えてロックされた場合や、成人後の管理体制については注意が必要です。本記事では、三菱UFJ銀行での具体的な対応方法や、今後の資金管理に関するポイントを詳しく解説します。
暗証番号ロック時の一般的な対応(三菱UFJ銀行)
三菱UFJ銀行では、ATMやオンラインバンキングで暗証番号を一定回数以上間違えると口座がロックされ、出金や残高照会ができなくなります。
15歳未満の場合、親権者が本人に代わってロック解除や暗証番号の変更を行うことが可能ですが、15歳以上になると、原則として本人の同席が必要です。
ただし、本人が署名や記入ができない事情(重度障害など)がある場合、親権者が同行し、事情を説明すれば柔軟に対応される可能性があります。
重度の障害がある子どもを連れて行く際の注意点
口座名義人が障害により筆記や意思表示が難しい場合でも、親権者が同行し、本人確認書類とともに診断書や療育手帳などの障害を証明できる書類を持参することで、銀行側が手続き可能と判断するケースがあります。
例えば、次のようなものを用意しておくとスムーズです。
- 本人の健康保険証・マイナンバーカード等
- 親権者の本人確認書類(運転免許証など)
- 療育手帳や医師の診断書
成年後見制度の活用も視野に
本人が18歳以上の成人になり、かつ意思表示や判断能力に制限がある場合は、成年後見制度の利用を検討することが重要です。後見人を立てることで、定期預金の解約や名義変更といった本人以外ではできない手続きも合法的に対応可能となります。
これはあくまで「親権者」が使えるのは未成年までという制限があるためです。成人後は後見人がいないと手続きが止まるケースもあるため、早めの準備が安心です。
口座の凍結や資金が使えない状況を防ぐには
口座がロックされた状態のままにすると、生活費などの重要な資金が使えなくなるリスクがあります。特に定期預金が絡む場合、解約に時間がかかることもあります。
そのため、暗証番号が分からなくなった場合は、すぐに最寄りの三菱UFJ銀行の窓口に連絡し、対応方法を確認しましょう。
また、今後のことを見越して、三菱UFJ銀行の公式サイトや、直接電話問い合わせを行うことも有効です。
まとめ:早期対応と支援制度の活用がカギ
重度の障害を持つ未成年の資金管理では、銀行手続きの壁に直面することがあります。しかし、本人確認や親権者の説明、証明書類の準備によって、ある程度柔軟に対応してもらえることもあります。
成年後に備えて後見制度の利用も視野に入れながら、今できる対応を確実に行い、将来的なリスクを減らすことが大切です。
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