車のローンを申し込んだ際、思いがけず「未払い金があるため審査が通らない」と言われた経験はありませんか?中には、自分はクレジットカードも使っていないのに、数万円のカードショッピング未払いが記録されていたというケースもあります。今回は、このような“身に覚えのない債務”が発覚する背景と、冷静に対処するためのポイントを解説します。
ローン審査で見られる「信用情報」とは
ローン審査では、申込者の「信用情報」を信用情報機関(CIC・JICC・KSCなど)を通じて確認します。信用情報とは、クレジットカードやローン、携帯端末の分割払いなどの支払い履歴のことで、過去の支払い遅延や未払いも記録されています。
もしこの情報に「延滞」や「未払い」があれば、金融機関はリスクと判断し、ローンを通さない可能性が高くなります。
クレジットカードを持っていなくても未払いが発生する例
「カードを作った記憶がない」「カードを使っていないのに未払いがある」という場合、以下のような原因が考えられます。
- 携帯電話の端末代の分割払いをクレジット契約として扱われていた
- 家族が本人名義で契約していた(特に未成年時代や親が代理で契約していたケース)
- 身に覚えのないカードが不正に作られていた(なりすまし被害)
特にスマートフォンの分割払いは、本人がクレジット契約と意識していないケースが多いため注意が必要です。
通知が来ていないのに未払いがある理由
通常、未払いが発生するとカード会社などから郵送やメールで通知があります。しかし、以下の理由で通知が届かないこともあります。
- 登録住所が古くなっており、転送されずに戻っている
- メールアドレスの変更により、通知が届かない
- 迷惑メールフォルダに振り分けられている
また、そもそも利用された覚えのない契約であれば、最初から通知がないまま信用情報に傷がついている場合もあります。
未払いの有無を確認する方法
身に覚えのない未払いがあるかどうかを確認するには、自分の信用情報を照会するのが確実です。代表的な信用情報機関は以下の通りです。
いずれもスマートフォンや郵送で開示請求が可能です(手数料は500〜1,000円程度)。
未払いが見つかったときの対処法
信用情報に未払いの記録があった場合、次のように対応しましょう。
- 支払い義務があると確認できれば、速やかに返済し、記録が更新されるのを待つ(概ね1〜2ヶ月)
- もし契約自体に身に覚えがなければ、カード会社や通信会社に連絡し、契約の詳細や経緯を確認
- なりすまし等の疑いがある場合は、警察に相談し、被害届を出す
情報の修正や削除には時間がかかるため、早めの行動が大切です。
まとめ:信用情報は定期的にチェックを
ローン審査で思いがけず「未払い」を指摘されるケースは意外と多くあります。自分では覚えのない契約や支払いも、信用情報に記録されていることがありますので、信用情報の定期チェックを心がけましょう。
特に大きな買い物やローンを検討している方は、事前に自分の信用情報を確認することで、思わぬトラブルを防ぐことができます。
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