副業がある場合、社会保険に加入できるか？国民健康保険と社会保険の違い

副業をしている場合、主に加入する健康保険が国民健康保険か社会保険かによって、保険の適用条件が異なります。この記事では、副業先で社会保険に加入できる条件や、国民健康保険と社会保険の違いについて解説します。

国民健康保険と社会保険の違いとは？

まず、健康保険には国民健康保険と社会保険の2種類があります。国民健康保険は、個人で加入する保険で、主に自営業者やフリーランスの人が加入しています。一方、社会保険は、企業に勤務している社員が加入する保険で、健康保険、厚生年金、雇用保険などが含まれます。

社会保険に加入している場合、保険料は給与から天引きされ、会社が一部を負担する形になります。これに対して、国民健康保険は自分で保険料を支払い、加入手続きをする必要があります。

副業先で社会保険に加入するためには、いくつかの条件があります。まず、副業先のアルバイトが社会保険に加入している事業所であることが必要です。

さらに、週の勤務時間が一定以上、例えば、週30時間以上働く場合などは、社会保険に加入する義務が生じます。副業の勤務時間がこれらの基準を満たしていれば、社会保険に加入することが可能です。

副業先で社会保険に加入した場合、主業の国民健康保険との併用については、少し複雑な点があります。通常、社会保険に加入すると、主業の国民健康保険は脱退することになります。

そのため、副業先で社会保険に加入した場合、その副業分の保険料が給与から引かれることになります。主業の国民健康保険料については、役所に連絡して、脱退手続きを行う必要があります。

社会保険に加入すると、月々の保険料は給与に基づいて計算されます。副業先での社会保険料が増えることになりますが、その分、厚生年金など将来の年金や福利厚生が充実します。

また、社会保険加入後は、病気や怪我での休業時に支給される給付金や、老後の年金などの保障が増えることがメリットです。国民健康保険のみに加入している場合、こういった保障は薄くなることがあります。

副業先で社会保険に加入することは可能ですが、条件があります。副業の勤務時間が一定以上であれば、社会保険への加入義務が生じます。加入した場合は、主業の国民健康保険を脱退する手続きが必要となるため、しっかりと確認しておくことが重要です。

社会保険には将来の保障が増えるメリットがありますが、保険料の負担が増えることもあるため、自分の収入状況や保険料の支払額をよく理解した上で、加入を検討すると良いでしょう。