初めて正社員として働く前に、親の扶養から外れることで必要になる手続きをしっかり理解しておきたいものです。特に、アルバイト期間中に社会保険がない場合は、健康保険や年金の切り替え手続きを自分で行う必要があります。この記事では、社会保険のないアルバイトから正社員になるまでに必要なステップを、できるだけわかりやすく丁寧に解説します。
まず確認すること:親の扶養から外れる条件
健康保険や所得税の「扶養」は、それぞれ基準が異なります。一般的には、年収が130万円を超える見込みがある場合、健康保険上の扶養から外れる必要があります。また、年収103万円を超えると、親の扶養控除対象からも外れます。
今回のケースでは正社員になる予定があるため、近いうちに年収130万円を超えることが確実であり、扶養を外れる準備が必要になります。
アルバイト期間中に必要な手続き
社会保険のないアルバイトで働き始める場合、以下の2つの手続きを自分で行う必要があります。
- 国民健康保険への加入:市区町村役所で手続き。親の健康保険証は返却する。
- 国民年金への加入:20歳以上であれば、自動的に対象になります。こちらも市区町村役所で手続き可能です。
このとき、会社から発行される「扶養から外れる証明書」や「就職証明書」があるとスムーズです。
正社員に切り替わったときの流れ
正社員になったら、会社が社会保険(健康保険・厚生年金)に加入させてくれます。このタイミングで国民健康保険と国民年金は脱退の手続きが必要です。
会社から健康保険証が届いたら、それを持って市役所に行き、「社会保険に入ったので国民健康保険をやめます」と伝えると手続きできます。
必要な書類と持ち物まとめ
- マイナンバーカード(または通知カードと身分証)
- 印鑑(自治体によっては不要)
- 就職先からの証明書(就労証明書など)
- 健康保険証(親の扶養から外れる場合や返却時)
手続きは住民票がある自治体の役所で行うのが基本です。不安な方は事前に電話で問い合わせて確認しておくと安心です。
扶養を外れるとどう変わる?
扶養から外れると、自分自身で保険料や年金を支払う必要があるため、毎月の支出が増えます。一方で、正社員になれば会社が保険料の一部を負担してくれるため、国民保険よりも保険料が軽くなるケースもあります。
また、自分で税金や保険を管理する意識が芽生えるのも大きなポイントです。これから社会人として独立していくための重要な一歩です。
まとめ:手続きを順番にこなせば大丈夫
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、手続きは1つ1つ確認しながら対応すれば大丈夫です。まずは市役所で国保と年金の加入、正社員になったらその脱退、そして会社の保険へ切り替えという流れを覚えておきましょう。事前に役所や会社に確認することで、スムーズに手続きできます。
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