日本生命のがん保険で肝臓がん・肝炎は保障される？保険選びで押さえるべきポイントを解説

がん保険への加入を検討している方の中には、「肝臓がんや肝炎などの肝臓疾患は保障の対象になるのか？」と疑問に思う方も多いはずです。特に日本生命などの大手保険会社の商品は種類が多く、保障範囲が分かりづらいことも。この記事では、がん保険における肝臓疾患の保障範囲や注意点について詳しく解説します。

がん保険の基本保障と肝臓がん

一般的ながん保険では、がん（悪性新生物）と診断された場合に「診断一時金」や「入院・手術給付金」などの保障が受けられます。肝臓がんはれっきとした悪性新生物に分類されるため、ほとんどのがん保険で保障対象となります。

例えば、日本生命の「みらいのカタチがん保険」では、肝臓がんを含むすべての部位のがんが対象になっており、診断時に100万円、通院や入院ごとに定額支給されるプランもあります。

がん保険は「がん（悪性新生物）」を対象とした商品です。そのため、B型肝炎やC型肝炎、脂肪肝、肝硬変などの疾患は原則として保障対象外です。

これらの疾患は医療保険の「入院保障」や「特定疾病特約」などでカバーされることが多く、がん保険単体では適用外となります。保険を選ぶ際には、がん保険と医療保険の組み合わせも重要なポイントです。

過去に肝臓疾患を患ったことがある方は、告知義務が生じ、場合によっては肝臓部位の保障を除外される特約（部位不担保）が設定される場合があります。

例えば、過去にC型肝炎から肝硬変と診断された経験がある場合、肝臓がんになってもその部位が保障外となるリスクがあります。契約前の健康告知とその後の保険会社の引受判断が重要です。

がん保険の商品設計は保険会社ごとに異なり、保障内容も千差万別です。同じ「がん保険」でも、肝臓がんの保障が手厚い商品もあれば、診断給付金の支払回数が1回限りのものも存在します。

日本生命の他に、アフラック、第一生命、オリックス生命などでも肝臓がんを保障する保険商品が展開されています。契約前には「保障範囲」「給付条件」「給付回数」などをしっかり比較しましょう。

たとえば、日本生命の「みらいのカタチがん保険」に加入している40代男性が、初期の肝臓がんと診断された場合、診断一時金100万円、入院1日あたり1万円、通院1日5,000円などの給付金を受け取ることができます。

また、手術を伴う治療を受けた場合には手術給付金として追加の保障も用意されています。こうした具体的な保障額は、加入時のプラン設定と保障内容によって異なります。

日本生命などのがん保険では、肝臓がんは基本的に保障対象ですが、肝炎や肝硬変などは対象外です。過去の肝臓疾患歴がある方は特に、保障範囲や条件に注意が必要です。

加入前には、保険のパンフレットや設計書をよく読み、必要に応じて保険ショップやFP（ファイナンシャルプランナー）などの専門家に相談すると安心です。