突然の雨や水濡れで財布ごと紙幣がびしょ濡れになることは、誰にでも起こりうるトラブルです。しかし、焦って誤った方法で乾かしてしまうと、紙幣が破れたり、変形したりして使用できなくなる可能性があります。この記事では、濡れた紙幣をできるだけ早く、かつ安全に乾かす方法を解説します。
絶対にやってはいけない紙幣の乾かし方
まずは、紙幣の乾燥方法として絶対に避けたいNG行動を確認しておきましょう。
- 電子レンジでチンする:内部に金属の成分がある紙幣は、火花が出て発火する恐れがあり非常に危険です。
- ガスコンロであぶる:火に近づけることで焦げたり燃えたりするリスクが高く、非常に危険です。
- ドライヤーの熱風を至近距離で当てる:紙が変形する恐れがあります。
安全に乾かすベストな手順と道具
以下は、自宅にあるもので簡単にできる安全な乾燥手順です。
- 1. ティッシュやキッチンペーパーで水分を吸い取る
軽く紙幣を一枚ずつ広げて、挟むようにして水分を取ります。こすらず、押し当てるようにするのがポイント。 - 2. 本などに挟んで形を整える
重し代わりに雑誌などに挟み、風通しの良い場所に数時間放置すると、反り返りを抑えつつ自然乾燥できます。 - 3. 扇風機で風を当てる
広げた状態で風を当てるだけでも早く乾きます。熱を加えないため紙幣が傷みにくい安全な方法です。
時間がないときの時短テクニック
すぐに出かける必要があるなど、乾燥を早めたい場合は以下のような組み合わせが効果的です。
- キッチンペーパーで十分に水分を取ったあと、ドライヤーの弱冷風を20cm以上離して当てる
- 数枚ずつ間に紙を挟んでアイロンの低温でサッと仕上げ(※必ず布や紙を挟むこと)
なお、アイロンを使う場合も熱をかけすぎると焦げる可能性があるため、低温かつ数秒にとどめることが重要です。
紙幣の取り扱いに関する公式な立場
日本銀行では、紙幣が汚損した場合でも破れた部分の面積に応じて交換できる制度があります。ただし、焼け焦げた紙幣や極端に損傷したものは交換対象外となる可能性があるため、乾燥時の破損には十分に注意が必要です。
まとめ:安全第一で、紙幣の価値を守る乾燥方法を
びしょ濡れの紙幣も、落ち着いて対処すれば安全に元通り使用可能な状態に戻すことができます。焦って危険な方法を試すのではなく、吸水→自然乾燥→扇風機の風という王道の手順を守りましょう。
時間がないときでも低温・短時間の熱で対応すればリスクを抑えられます。お金は大切な資産、傷めずに守りましょう。
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