ウーバーイーツの配達を専業で行うことを考えている方にとって、任意保険の加入は非常に重要なポイントです。特にバイクや原付で配達を行う場合、事故リスクを十分にカバーできるかどうかで安心感も大きく変わります。本記事では、ファミリーバイク特約の適用条件や、専業配達員に適した保険プランについて詳しく解説します。
ウーバーイーツ配達員に必要な保険の基本
ウーバーイーツでは対人・対物事故への備えとして自動的に「パートナー補償制度」が提供されますが、これは十分とは言えません。配達中以外の事故や、高額賠償のケースに備えるには、民間の任意保険への加入が強く推奨されます。
特に二輪車や原付を使用する場合、対人賠償・対物賠償・人身傷害といった補償項目をカバーする任意保険の存在は不可欠です。
ファミリーバイク特約は使える?
親の自動車保険に付帯する「ファミリーバイク特約」は、原付バイクを運転する家族を補償する特約です。ただし、営業目的(業務利用)での事故は補償対象外となるケースが多く、ウーバーイーツでの使用には適していません。
たとえば、アクサダイレクトのファミリーバイク特約でも、業務使用が補償対象外とされています。そのため、フードデリバリーでの使用を予定している場合は、必ず業務使用可能なバイク保険を別途契約する必要があります。
業務使用に対応した保険プランの選び方
- バイク専用任意保険:アクサ・チューリッヒ・東京海上日動などが提供。業務用オプションを付けることでウーバーイーツにも対応。
- 配達員向けの特化型保険:SBI日本少額短期保険「配達員向け自転車保険」など。月額500円程度から加入可能。
- フードデリバリー向け共済:全労済などが提供する共済型保険でも、業務使用に対応するプランあり。
月額コストは1,000~3,000円程度で、保険内容やバイクの排気量により変動します。
補償内容で見るべきポイント
ウーバーイーツのようなデリバリー業務には、以下の補償を備えた保険が推奨されます。
- 対人・対物賠償:無制限
- 人身傷害補償:3,000万円以上
- 車両保険(必要に応じて)
事故時の自己負担を最小限に抑えるため、補償額はなるべく高めに設定しておくと安心です。
実際の事例:ファミリーバイク特約では補償されなかったケース
ある20代配達員は、親の保険に付帯していたファミリーバイク特約で原付を使用していましたが、配達中に事故を起こしたところ「業務使用のため補償対象外」となり、治療費と修理費を自腹で負担する結果となりました。
こうしたトラブルを避けるためにも、業務使用可能な保険かどうかを必ず確認することが大切です。
まとめ:配達専業を目指すなら業務用保険への切り替えを
ウーバーイーツを専業とする場合、任意保険の見直しは不可欠です。ファミリーバイク特約では補償されないリスクがあるため、業務利用に対応した任意保険への加入をおすすめします。
保険会社に直接「フードデリバリーで使用する」と伝え、正確なプランと補償内容を確認することが、安心・安全な配達活動につながります。
コメント