年収600万円・賃貸住まいの3人家族が見直すべき保険の選び方と優先順位

生命保険

42歳・妻と子どもの3人家族、年収600万円で賃貸暮らし。アフラックのがん保険には加入しているけれど、他にどんな保険が必要なのか悩んでいるという方は少なくありません。限られた収入の中で、無駄のない保険設計をするためには、優先順位を見極めることが重要です。

まずは「万が一」に備える生命保険を検討

小さなお子さんがいる家庭にとって最優先は、もしものときの「遺族保障」です。特に賃貸住宅であれば、住宅ローンに付随する団信(団体信用生命保険)がないため、世帯主に万が一があった場合、遺された家族が家賃を払い続ける必要があります。

掛け捨て型の定期保険であれば、保険料は月数千円に抑えつつ、1,000万〜2,000万円の保障が得られます。子どもが成人するまでの期間だけでよい場合は「収入保障保険」もコスパが良くおすすめです。

医療保険は最低限の保障でもOK

すでにがん保険に加入されているのであれば、その他の病気やけがに備えて、入院・手術給付金付きの医療保険も検討しておくと安心です。ただし、過剰な保障は不要です。日額5,000円、手術給付金10万円程度で十分なケースが多く、保険料も月1,000円〜2,000円程度に収まります。

公的医療保険(高額療養費制度など)も活用できるため、「長期入院」や「先進医療」への備えを追加でカバーする程度に留めましょう。

教育費は保険ではなく貯蓄や積立投資で備える

教育資金対策として「学資保険」を選ぶ人も多いですが、低金利の今はほとんど増えない商品が多く、コスパ面ではあまり優れていません。そのため、NISAなどの非課税制度を活用した積立投資や定期預金の方が柔軟性が高く、途中引き出しも可能な点で優れています。

どうしても保険で備えたい場合は、払込免除付きの学資保険を選ぶと良いでしょう。世帯主に万が一があった場合でも満期金が支払われるため安心感があります。

万が一の就業不能にも備えておくと安心

病気やケガで長期間働けなくなった場合、収入がストップするリスクにも注意が必要です。特に自営業やフリーランス、福利厚生が手薄な中小企業勤めの方は「就業不能保険」や「所得補償保険」の加入を検討しておくと安心です。

公的な傷病手当金(会社員なら最大1年半支給)では補いきれない生活費や家賃の支払いをカバーできるようにしておきましょう。

保険は「家計に無理なく」が基本

保険にかける費用は「月収の5〜10%以内」が目安とされます。年収600万円なら年間30〜60万円(月あたり25,000〜50,000円以内)程度が目安になりますが、がん保険をすでに保有している場合、残りは2〜3万円に抑えるのが理想的です。

家計が苦しいと感じているなら「必要最小限」で組み、将来的に収入が上がった段階で見直すことも一つの方法です。

まとめ:今の生活に合った保険の優先順位を考えよう

保険は「たくさん入れば安心」ではなく、「必要な時に必要な保障を確保すること」が最も大切です。収入やライフステージに応じて、保険内容を見直すことは家計の健全化にもつながります。

今回のような世帯構成であれば、①死亡保障(定期保険)、②医療保険(最低限)、③必要に応じて就業不能保険を軸に、教育費は保険以外で貯めていくスタイルがおすすめです。信頼できるFP(ファイナンシャルプランナー)に無料相談できる保険ショップなども活用して、過不足のない保険設計を行いましょう。

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