生命保険の加入時に必要となる「健康告知」。その中でもよくある質問が「過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常を指摘されたことがあるか」という項目です。では、そもそも健康診断を過去2年間受けていなかった場合、この質問にはどのように答えるのが正解なのでしょうか?本記事では、健康告知の正しい理解と対応方法について、保険業界のルールに基づいて解説していきます。
健康告知は「事実に基づく申告」が原則
生命保険加入時の健康告知とは、「過去の健康状態について正確に保険会社に知らせること」を目的とした手続きです。虚偽の申告があると、契約が解除されたり、保険金が支払われなかったりするリスクがあります。
したがって、告知内容には、自分の記憶や把握している事実に基づいて、誠実に回答することが求められます。
健康診断を受けていなかった場合の回答方法
「過去2年以内に健康診断や人間ドックで異常を指摘されたことがあるか?」という設問に対して、そもそも健診を受けていなかったのであれば「異常を指摘されたことはない」=「いいえ(なし)」と回答して問題ありません。
ただし、設問文の後に「受診していない場合はその旨を記載してください」と指示がある場合は、「過去2年間、健康診断・人間ドックともに未受診」と補足的に書くとより明確です。
なぜ正確な申告が重要なのか
保険会社は健康告知の内容をもとに、契約の可否や保険料を決定します。そのため、曖昧な記載や事実と異なる申告は、後に不利益を被るリスクがあります。
例えば、実際には健康診断を受けていたが記憶にない場合や、異常を指摘されたが軽微だったので申告しなかった場合などは、「告知義務違反」に問われる可能性があるため注意が必要です。
正しい告知のために確認しておきたいこと
- 健康診断を受けたかどうか
- 受診日と診断結果の有無
- 異常の指摘があった場合、その内容(経過観察・再検査・治療など)
これらは、申込時に手元に診断書や健診結果票があるとスムーズに記載できます。なくても、職場や自治体からもらったものが残っていないか確認しておきましょう。
実例:告知の記載例
ケース1:健康診断を受けていない
「過去2年以内に健康診断・人間ドックは未受診のため、異常の指摘はなし」
ケース2:健康診断で異常を指摘されたが再検査不要
「2023年6月 健康診断にて血圧やや高めと指摘(再検査不要)。現在治療・服薬等なし」
まとめ:迷ったら保険会社に相談を
生命保険の健康告知で「過去2年以内に健診で異常を指摘されたか?」という質問に対し、健康診断を受けていなければ「指摘なし」と答えて構いません。ただし、告知書の指示に「未受診の場合はその旨を記載」とあるときは、それを明記しましょう。
不安な場合は、生命保険協会や契約予定の保険会社の担当者に相談することで、告知義務違反のリスクを避けることができます。
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