少額の硬貨を窓口で引き出す際、「手数料がかかるのか不安」という声が増えています。2022年以降、多くの銀行が現金・硬貨取扱手数料を導入・改定しており、特に硬貨を扱う際には注意が必要です。
硬貨の窓口利用にかかる基本的な手数料ルール
現在、多くの都市銀行・地方銀行では、窓口での硬貨の入出金に対して手数料を設定しています。たとえば、三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行などでは「1~50枚までは110円(税込)」といった料金体系が導入されています。
つまり、硬貨であっても1枚でも扱えば手数料が発生するというケースが増えており、特に窓口対応では無料というケースはほぼ無くなっているのが現状です。
小銭貯金からの少額引き出しはどうなる?
たとえば、貯金箱にためた小銭を「一部だけ引き出したい」と考えるケースがあります。今回のように、669円の残高から150円を引き出すというような場合でも、硬貨を1枚でも含むと原則として手数料110円が加算されます。
実質、150円を引き出すために合計260円が必要になることを意味します(=150円+110円の手数料)。つまり、口座残高が260円未満の場合は引き出しできません。
ATMなら手数料は無料?
一部のATMでは、硬貨の取り扱いに対応しておらず、引き出し時には紙幣での対応が基本となります。そのため、「ATMで150円だけを引き出す」といった操作はできないケースが多いです。
また、硬貨の取り扱いがあるATMでも、時間帯や曜日によって手数料が加算される場合があるため、事前の確認が必要です。
回避する方法はある?
- 手数料無料のATM時間帯(例:平日日中など)を活用する
- 店舗外ATM(イオン銀行・セブン銀行)などの提携先で無料時間を利用
- 口座にある程度の金額(例:500円以上)をためてから一括引き出し
また、金額が少額の場合は、コンビニATMなどで電子マネーへチャージするという手段もあります(ただし非対応銀行もあり)。
実例:150円引き出したいときの注意点
例として「みずほ銀行」で150円を引き出す場合。
項目 | 内容 |
---|---|
引き出し額 | 150円 |
手数料 | 110円(硬貨利用時) |
必要残高 | 260円以上 |
このように、実際の引き出し時には手数料を上乗せした金額が口座から差し引かれることになります。
まとめ:少額でも事前確認が必須
・硬貨を含む窓口引き出しは原則110円(税込)の手数料がかかる
・150円を引き出すなら260円以上の残高が必要
・ATMでは少額引き出しや硬貨対応が不可の場合が多い
・無料時間や回避手段を事前に確認するのがベスト
意外と見落としがちな「少額引き出しと手数料」の問題。無駄な手数料を避けるためにも、口座残高や手数料体系は必ず事前にチェックしましょう。
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