大学中退から専門学校進学を控えた学生が知っておきたい国民年金の手続きと注意点

年金

大学生から専門学生へ進路変更を予定している場合、空白期間中の国民年金の扱いが気になる方も多いでしょう。特に20歳を迎える前後のタイミングでは、年金の加入義務が発生するため、正しい知識を持って対応することが大切です。

国民年金は20歳になると原則全員が加入対象

日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人は、国民年金の被保険者となる義務があります。学生か社会人かに関係なく、20歳になったら自動的に年金加入の対象になります。

そのため、大学を中退していても、20歳の誕生日を迎えた時点で国民年金保険料の納付義務が発生します。

大学を中退していると「学生納付特例」は使えない?

「学生納付特例制度」は、収入が少ない学生が年金保険料の支払いを猶予できる制度ですが、対象となるのは文部科学省認可の学校に在学している期間のみです。

そのため、大学を中退して専門学校に入学するまでの空白期間(例:1月~3月)はこの制度の対象外となり、特例申請ができません。

休学中はどう扱われる?

もし中退せずに「休学」とした場合、学校に籍が残っている限りは学生扱いになります。つまり、学生納付特例の申請が可能です。

ただし、休学にかかる費用(学費や休学料)と、3ヶ月分の年金保険料(約5万円前後)を比較して、どちらが得かを検討する必要があります。

1〜3月の保険料はどう対応すべき?

空白期間中は、保険料の支払い義務が発生します。ただし、収入がない・少ない場合は、「免除申請」「納付猶予申請」をすることで、支払いを先送りすることができます。

必要な手続きは以下の通りです。

  • 市区町村の年金窓口で手続き
  • 本人確認書類とマイナンバー
  • 収入状況のわかる資料(なければ未申告でも相談可)

この申請は、遡って1年分までは受付可能ですが、できるだけ早めに申請するのが安心です。

専門学校に入学後は再び「学生納付特例」が使える

専門学校に正式に入学すれば、再び学生納付特例の対象になります。入学証明書や学生証などを持参して申請しましょう。

ただし、学生納付特例を利用する場合でも年金の「未納」とは扱いが異なり、将来の受給資格にはカウントされるため安心です。

まとめ:空白期間の年金対策は「免除」や「猶予」の申請を

大学中退後〜専門学校入学までの空白期間でも、20歳を迎えたら国民年金への加入義務があります。休学で籍を残せば学生特例は使えますが、費用が高くなることも。収入がない場合は「納付免除」や「猶予申請」で対処しましょう。

不明点があれば、お住まいの市区町村の年金窓口や日本年金機構で相談するのが安心です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました