固定資産税の通知書に記載された金額から、「自分の土地の1平米あたりの評価額はいくらなのか?」と気になったことはありませんか?本記事では、税額から評価額を逆算する方法と注意すべきポイントについて、実例を交えて解説します。
固定資産税の基本構造を理解しよう
固定資産税は、土地や建物などの固定資産に対して毎年課される税金で、評価額に基づいて計算されます。
税額の計算式は以下の通りです:
固定資産税額 = 課税標準額 × 税率(標準は1.4%)
「課税標準額」とは、原則として評価額と同じですが、小規模住宅用地などの場合は軽減措置が適用される点に注意が必要です。
税額から評価額を逆算する方法
例えば、年間固定資産税が170,000円だった場合、税率が1.4%であると仮定すると、評価額は以下のように逆算できます。
170,000 ÷ 0.014 = 約12,142,857円
これが土地全体の評価額(課税標準額)です。ただし、軽減措置の有無により実際の評価額は異なる可能性があります。
1平米あたりの評価額を計算するには?
上記のように土地全体の評価額が分かれば、あとは面積で割るだけです。
例:土地面積が200㎡だった場合
12,142,857 ÷ 200㎡ = 約60,714円/㎡
このように、ある程度の精度で1平米あたりの評価額を把握できます。
注意すべき3つのポイント
- ①税率は自治体によって異なることがある
一般的には1.4%ですが、都市計画税と合算されているケースもあり、正確な逆算には通知書の確認が必要です。 - ②住宅用地には軽減措置がある
200㎡以下の小規模住宅用地なら課税標準額が1/6になるため、そのまま評価額とはなりません。 - ③土地と建物の税額が合算されている場合がある
固定資産税通知書には「土地」「建物」「償却資産」が分かれて記載されています。土地だけを逆算したい場合は、その内訳を確認しましょう。
便利な資料のチェック方法
毎年4月頃に届く「固定資産税課税明細書」には、土地ごとの評価額や課税標準額が記載されています。それを参考にすれば、より正確な1㎡単価を把握できます。
また、市区町村役場で「固定資産評価証明書」も取得可能です(有料)。
まとめ
固定資産税の額から1㎡あたりの土地評価額を求めるには、「税額÷税率=評価額」を基に面積で割るというシンプルな方法があります。
ただし、小規模住宅用地の特例や自治体ごとの税率差などにより、実際の評価とズレる場合もあります。正確な数値を知りたい場合は、課税明細書や評価証明書を活用するのがおすすめです。
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