スマホでSuicaとPASMOを併用！定期券の使い分けと快適なタッチ決済のコツ

SuicaとPASMO、両方の定期券をスマートフォンに取り込んで活用する人が増えています。特に通勤や通学で電車とバスを併用している場合、それぞれ別のICカードに定期券を登録しているケースも多いでしょう。本記事では、スマホに両方を登録したときの動作や注意点をわかりやすく解説します。

スマホにSuicaとPASMOを両方登録できる？

iPhoneやAndroidのモバイルウォレットでは、SuicaとPASMOを1枚ずつ同時に登録することが可能です。つまり、電車用定期券のSuicaとバス用定期券のPASMOを同じスマホに入れておくことは問題ありません。

ただし、同時に2枚のICカードを自動認識させて改札を通ることはできません。あらかじめ「エクスプレスカード」として設定した方のみが自動で反応します。

エクスプレスカードとは、スマホのロック解除やアプリ起動なしで使用できる交通系ICカードのことです。設定した1枚のカードだけが、かざすだけでタッチ決済に反応します。

たとえば、Suicaをエクスプレスカードに設定すれば、改札での利用は自動的にSuicaが使われ、PASMOは無反応になります。PASMOを使いたい場合は、手動でウォレットから選択して利用する必要があります。

日常的に電車はSuica、バスはPASMOといった使い分けをしたい場合、状況に応じて都度エクスプレスカードの設定を切り替えることもできますが、少々面倒です。

代替案としては、バスの乗車時にPASMOを明示的に選択して使用するという方法があります。iPhoneならサイドボタンのダブルクリックでウォレットを起動し、使いたいカードをタップしてかざすことで対応可能です。

エクスプレスカードに設定されていない交通系ICは、スマホを開いて操作する必要があります。これは仕様上の制限であり、iPhoneもAndroidも共通です。

たとえば、PASMOを使いたいのにSuicaがエクスプレスカードになっている場合、PASMOで支払いたいタイミングではウォレットアプリを起動し、明示的にPASMOを選択してタッチしなければなりません。

ある大学生の例では、通学で電車はSuica、最寄り駅からのバスはPASMO定期を利用しています。Suicaをエクスプレスカードに設定し、電車はかざすだけ。バスに乗る際は、スマホの画面を開いてPASMOを選んでからタッチ。慣れれば数秒で切り替えられるとのことです。

このように、使い方に少し工夫を加えることで、両方のカードを快適に使い分けられます。

SuicaとPASMOの両方をスマホに入れておくことは可能であり、日常的にバスと電車の定期券を別々で管理している方にも便利な方法です。ただし、同時利用はできず、エクスプレスカードの設定や手動切り替えが必要となります。

スマートに使い分けるには、自分の利用スタイルに合わせてカードの設定や操作方法を習得しておくのがポイントです。最適な運用方法を見つけて、通勤・通学をよりスムーズにしましょう。