投資や日常利用で活用されるSBI証券関連のデビットカード。急な現金が必要になったとき、コンビニATMでまとまった額を引き出したいという場面もあるでしょう。特に「100万円を一気に引き出したい」というニーズに対応できるのかは、多くの人が気になるポイントです。本記事では、SBI証券で発行される「住信SBIネット銀行のデビットカード(キャッシュカード)」を使って、コンビニATMから引き出せる上限金額と注意点を詳しく解説します。
SBI証券のデビットカードは実は銀行キャッシュカード
SBI証券そのものからは現金引き出し用のカードは発行されていませんが、証券口座と連携する「住信SBIネット銀行」からキャッシュカード一体型のデビットカードが提供されています。このカードを使ってATMから現金を引き出すことが可能です。
つまり、SBI証券でお金を引き出したい場合でも、実際には連携先の住信SBIネット銀行口座から資金移動し、そちらのデビットカードを使ってATMで引き出す仕組みになります。
コンビニATMでの1日あたりの出金限度額は?
住信SBIネット銀行のキャッシュカードを使ったATM出金の初期設定は以下の通りです。
- 1回あたりの出金限度額:50万円
- 1日あたりの出金限度額:最大200万円(ユーザーが設定変更した場合)
つまり、初期設定のままでは一度に100万円は引き出せません。ですが、ユーザー自身がネットバンキングから設定変更することで、上限を引き上げることが可能です。
出金限度額はログイン後、スマート認証NEOまたはワンタイムパスワード認証を使って変更できます。
コンビニATMの制約にも注意しよう
理論上は1日200万円まで出金可能とはいえ、コンビニATM側の制限にも注意が必要です。
- セブン銀行ATM:1回あたりの引き出し上限は50万円
- ローソン銀行ATM:1回50万円まで
- イーネット(ファミマ等):1回50万円まで
つまり100万円を引き出すには、2回に分けて操作が必要になります。また、現金の補充状況により、高額出金が制限されることもあります。
ATM手数料と無料回数もチェック
住信SBIネット銀行のキャッシュカードでは、ATM出金には所定の手数料がかかりますが、スマートプログラムのステージによって月最大20回まで無料です。
無料回数を超えると、1回あたり110〜220円(税込)の手数料がかかるので、高額出金の際には「回数をまとめる」「ステージを上げておく」といった工夫も必要になります。
口座残高と証券口座資金の移動も忘れずに
SBI証券にある資金を引き出すには、まず「即時入金サービス」や「振替機能」を使って、証券口座から住信SBIネット銀行へ資金を移す必要があります。移動しないままでは、ATMで出金することはできません。
口座振替はスマホアプリやWEBサイトから即時対応可能ですが、証券口座の営業時間外や祝日などはタイムラグが生じるため注意が必要です。
まとめ:100万円引き出すには事前準備と分割操作が必要
住信SBIネット銀行(SBI証券連携)のキャッシュカードを使えば、1日最大200万円まで出金可能ですが、初期設定では上限が50万円のままなので、あらかじめ限度額を変更しておく必要があります。
また、コンビニATMでは一回の引き出し上限が50万円のため、100万円を下ろすには2回に分ける必要がある点も押さえておきましょう。事前の設定変更・資金移動・ATM選びを整えておけば、スムーズに大金を引き出すことが可能です。
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