ポイントサイト経由でのクレジットカード発行、いわゆる「ポイ活」は短期間で多くのポイントを獲得できる人気の手法です。しかし、クレジットカードを短期間に何枚も作成することには、意外な落とし穴やリスクが潜んでいます。本記事では、ポイ活に夢中になる前にぜひ知っておきたい「クレジットカード大量発行のデメリット」を解説します。
1. 信用情報に傷がつく可能性がある
クレジットカードを申し込むと、その情報は信用情報機関(JICCやCICなど)に記録されます。短期間に複数枚申し込むと「申込ブラック」とみなされ、金融機関からの信用が低下する恐れがあります。
例:1か月に5枚以上のカード申込をすると、数か月間は新たなクレジット申込やローン審査に落ちやすくなります。
2. ローン審査に影響するリスク
住宅ローンや自動車ローンなど、大きな金額の審査を通すには「信用情報の健全性」が非常に重要です。クレジットカードを短期間に多く作っている記録があると「多重申込者」とみなされ、審査落ちの要因になり得ます。
重要:特にローンを組む予定がある半年~1年前からは、むやみなカード申込は避けるべきです。
3. 管理が大変になり延滞リスクも
カードをたくさん持っていると、引き落とし日・限度額・年会費などの管理が煩雑になります。うっかり支払いを忘れて延滞すると、信用情報に「遅延記録」がつき、5年間はローンや新規クレジットが通りづらくなります。
実例:Aさんは年会費無料だと思っていたカードに年会費がついていて引き落としできず、延滞扱いに。
4. クレジットカード会社の審査に落ちやすくなる
カード会社は新規申込者の「申込履歴」もチェックします。過去3か月に3件以上の申し込みがあると、審査で警戒されることが多くなり、今後の申込みの通過率が下がる傾向があります。
また、審査落ちが増えると、その履歴も記録に残り、悪循環になることもあります。
5. ポイントがもらえないケースも
一部のポイントサイトでは、一定期間内に同じカード会社で複数申込があるとポイントが無効になる規約があります。また、カード申込後にキャンセルした場合もポイントが対象外になることがあります。
ポイントサイトの規約を必ず確認してから申込みましょう。
安全にポイ活をするためのポイント
- カードの申込みは月1~2枚までに抑える
- 申し込み前に審査が通りやすい属性か確認する
- 年会費・支払日・キャンペーン条件をよくチェックする
- 作成したカードは一定期間きちんと使う
- 不要なカードは整理して、管理の手間を減らす
ポイント獲得を急ぎすぎず、長期的な視点で取り組むことが大切です。
まとめ:ポイ活の賢い戦略は「信用管理」とのバランス
ポイ活は確かに魅力的な副収入手段ですが、信用情報という目に見えない資産を傷つけてしまっては本末転倒です。クレジットカードの大量申込にはリスクが伴うことを理解したうえで、計画的に行動するようにしましょう。
「ポイ活」と「信用力維持」—両方を叶えるバランス感覚こそが、最も賢いポイ活術です。
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