フリーターでも社会保険に加入?アルバイト先の健康保険と年金の仕組みを徹底解説

国民健康保険

フリーターとして働いていると、アルバイト先から「健康保険に加入してください」と言われることがあります。そのときに「年金はどうなるの?」と疑問を抱く方も多いでしょう。今回は、アルバイト先で健康保険に加入したとき、年金も同時に加入となるのか、そしてその仕組みについて詳しく解説します。

健康保険と厚生年金保険はセットで加入する

まず知っておきたいのが、会社や事業所を通じて加入する「社会保険」には、健康保険と厚生年金保険がセットで含まれているという点です。つまり、健康保険に加入=年金(厚生年金)にも自動的に加入するということです。

アルバイト先で社会保険に加入した場合、原則として健康保険と厚生年金の両方の保険料が給与から天引きされます。これにより、国民年金を自分で納める必要はなくなります。

厚生年金に加入する条件とは?

ただし、すべてのフリーターが自動的に加入できるわけではありません。次の条件を満たしている必要があります。

  • 週の労働時間が20時間以上
  • 月額賃金が8.8万円以上(2025年時点)
  • 2ヶ月を超えて継続雇用される見込みがある
  • 学生ではない
  • 従業員数が51人以上の事業所(または本人が希望して加入)

この条件を満たした場合、フリーターであっても正社員と同じように社会保険に加入できます。

加入後のメリット:年金受給額が増える

厚生年金に加入すると、将来受け取れる年金額が増えるというメリットがあります。国民年金だけの場合に比べて、老後の基礎年金+報酬比例部分が加算されるため、将来設計がしやすくなります。

また、障害年金や遺族年金も厚生年金のほうが手厚いため、もしものときの保障面でも安心です。

自分で国民年金を払っている人はどうなる?

すでに自分で国民年金を納付していた人が、アルバイトを通じて厚生年金に加入すると、自動的に国民年金の支払いは停止されます。厚生年金加入期間中は、国民年金を二重に払う必要はありません

ただし、退職して厚生年金を外れた場合には、再び国民年金の加入手続きが必要になる点には注意してください。

保険料はどれくらい?アルバイトでも払える?

保険料は収入によって異なりますが、厚生年金や健康保険は「会社と折半」されるため、全額を自分で払う国民年金よりも実は負担が軽くなることもあります。

たとえば月収10万円程度であれば、実際に天引きされるのは1万円前後となることが一般的です。

まとめ:アルバイトで健康保険に入ったら年金も一緒

・健康保険に加入したら、原則として年金(厚生年金)にも加入
・厚生年金に加入するには一定の条件あり
・加入中は国民年金を自分で払う必要はなし
・将来の年金受給額や保障が手厚くなるメリットも
・退職時には国民年金への切替手続きも忘れずに

フリーターでも、労働条件が整っていれば社会保険への加入は可能です。保障を手厚くするチャンスとして、前向きに活用してみましょう。

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