貯金が少なくても老後は安心できる?40代後半から始める生活再設計と公的支援の知識

貯金

貯金が少なくても、老後の暮らしを安心して迎える方法はあります。特に介護職などで真面目に働いてこられた方こそ、制度や支援を正しく知ることで未来への不安を軽減できます。本記事では、収入が限られていても老後の備えを整えるための現実的なステップをご紹介します。

まず知っておきたい「年金」と「生活保護」のリアル

年金については、フルで納めていた方でも月額13〜15万円程度が平均です。一方、年金が少なく最低生活に満たない場合、「生活保護」や「生活困窮者自立支援制度」などが使えます。

生活保護は「資産がゼロでないと使えない」と誤解されていますが、基準を満たせば受給可能です。むしろ、年金と併用しながら最低生活を守るための制度として設計されています。

老後に必要なお金は?現実的な試算をしてみよう

一般的に老後の生活費は月15万円〜20万円。65歳からの20年間を考えると、2,000万円前後が目安とされます。ただし、家賃や持ち家の有無、医療・介護費用の変動により必要額は変わります。

今後10年で1年に10万円ずつ貯められれば、+100万円の備えに。すでに200万円の貯金がある方であれば、生活保護を使わずにギリギリ維持できる可能性もあります。

50代からできる「守るための家計改革」

・格安スマホへの乗り換えで月5,000円節約
・住居費を圧縮(賃貸なら家賃補助のある公営住宅へ)
・固定費の見直し(保険・サブスク・光熱費)
・「一人分の自炊」スキルを磨く(冷凍・作り置き活用)

節約=我慢ではなく、「ムダを削って本当に必要なものに回す」ことがカギ。生活の質を落とさず、支出を見直すことは誰にでもできます。

老後不安を和らげる「公的支援」や「無料相談」を活用

・生活困窮者自立支援制度:就労支援・家計相談が無料
・地域包括支援センター:介護・住まい・心配事の窓口
・シングル・シニア女性向けNPO:老後の相談や支援を提供
・自治体の「くらしの相談窓口」:住宅・医療費・就労の情報あり

相談することは恥ではありません。むしろ制度を知ることが、自分らしく老後を生き抜くための第一歩です。

一人で抱え込まない。「人とのつながり」が心と生活の支えになる

人との会話がなくなると、老後の不安や孤独感は増していきます。地元のサークル、ボランティア、地域の支え合い団体などに参加してみましょう。

例:週1回、地域の高齢者食堂でボランティア。お昼ももらえて人と話せる。
例:図書館や公民館のイベントで顔なじみができ、情報交換できる。

まとめ:自分を責めず、今できることから始めよう

「報われない」「不安で仕方ない」──その気持ちは当然です。でも、これまで真面目に働いてきたあなたには、利用できる支援や守るための選択肢がたくさんあります

自分を責めるより、情報を集め、手を差し伸べてくれる制度や人とつながりましょう。お金だけではない「安心のかたち」が、必ず見えてきます。

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