保険証の有効期限が切れてしまった場合、医療機関での受診や費用負担がどうなるのか、不安に感じる方も多いでしょう。特に高校生や未成年の方が、ひとり親家庭の医療費助成制度を利用している場合は、制度の連携やマイナンバーカードの利用について正しい理解が大切です。この記事では、保険証が期限切れのときの対応や、マイナ保険証の使い方についてわかりやすく解説します。
保険証の有効期限が切れた場合、医療費はどうなる?
保険証の有効期限が切れていると、原則としてその場では「保険適用外」となり、10割負担(全額自己負担)での支払いになる可能性があります。ただし、あとで保険証の有効性を確認できれば、払い戻し(償還払い)を受けられる場合もあります。
また、ひとり親家庭医療費受給者証も、保険証とセットで提示して初めて1割負担の助成が受けられる仕組みです。どちらか一方でも欠けると、助成は適用されません。
マイナンバーカードを保険証として使う「マイナ保険証」とは?
マイナ保険証は、マイナンバーカードを健康保険証として登録し、医療機関で保険情報を確認できる制度です。あらかじめオンラインで登録しておけば、保険証の代わりに使うことができます。
保険証が手元にない場合でも、有効な保険資格があれば、マイナ保険証を利用して受診し、保険適用(原則3割負担、助成制度があれば1割負担)を受けられます。ただし、医療機関側がマイナ保険証に対応している必要があります。
ひとり親医療費助成はマイナ保険証でも使える?
現時点では、多くの自治体が「受給者証の提示」を求めています。つまり、マイナ保険証だけでは医療費助成の対象にならず、受給者証を紙で持参する必要があるケースがほとんどです。
たとえば、受給者証を持っていても、保険証の確認ができない場合は一時的に10割負担となり、あとで申請して返金される形式になります。マイナ保険証に対応していても、自治体によっては助成制度との連携がされていない場合もあるため、注意が必要です。
明日歯医者に行くなら今すぐできる対処法
保険証の期限が7月31日までだった場合、8月1日以降は保険証が無効です。まずは、マイナ保険証に登録しているかどうかを確認し、登録していない場合はすぐに「マイナポータル」や「マイナンバーカード読み取り対応スマホ」から登録しましょう。
そのうえで、歯科医院がマイナ保険証に対応しているかどうかを事前に電話で確認し、受給者証も必ず持参しましょう。もし対応していない場合は、その場では全額支払いとなる可能性が高いため、後日保険証が届いたら、領収書を持って返金申請をする形になります。
まとめ:保険証がなくてもマイナ保険証で対応可能だが事前確認が大切
保険証の有効期限が切れてしまっても、マイナ保険証があれば代わりに使用できます。ただし、ひとり親医療費受給者証との併用には注意が必要で、自治体や医療機関の対応状況によっては自己負担になることもあります。
安心して受診するためにも、マイナ保険証の登録と、受給者証の持参、歯科医院への事前確認をおすすめします。
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