国民年金保険料の計算方法と居住地変更に伴う影響｜所得の扱いと注意点

日本の国民年金保険料の計算には、居住地や所得状況が大きく影響します。特に、海外に住む期間がある場合や帰国後の手続きで混乱することがあります。この記事では、国民年金保険料の計算方法や、海外に住んでいた場合の所得の扱いについて解説します。

1. 国民年金保険料の基本的な計算方法

日本の国民年金保険料は、主に「定額制」となっており、2024年度の年額は約20万円です。この定額の保険料は、基本的に全ての加入者に対して同じ金額が適用されます。ただし、所得によって保険料が異なることがあるのは、国民健康保険料の方です。

そのため、国民年金の保険料自体は、所得に関係なく、定額で決まりますが、国民健康保険料の計算には所得が関わってきます。

日本から海外に転出した場合、原則としてその年の国民年金保険料の支払いは停止されます。しかし、帰国後に再度加入する必要があり、その際の保険料の計算は、居住地や所得の状況によって異なります。

質問者様のケースでは、令和5年1月から8月まで日本に居住し、9月からは英国に住んでいるため、この期間中に支払った保険料の影響は限定的です。基本的には、帰国後の国民年金の加入手続きが必要となります。

質問者様が気にされている点は、令和5年の所得が国民年金保険料にどう影響するか、という点です。日本を離れた後の所得は、基本的に日本の年金制度には関係ありません。

令和6年1月1日に日本に居住していなかったため、その年の所得（令和5年の所得）は、日本の国民年金保険料の計算には含まれません。つまり、所得0円として扱われるため、年金の支払額にも影響はありません。

海外に住んでいる期間は、日本の国民年金に加入する義務がありませんが、任意加入することができます。任意加入することで、海外に住んでいても日本の年金制度に加入することが可能ですが、この手続きをしなければ、年金の保険料を支払うことはありません。

そのため、海外に住む期間中に年金を支払わない場合でも、その後帰国してからの手続きで、遡って年金を支払うことができます。帰国後の手続きで、加入期間に影響が出る可能性もあるため、早めに役所に相談することをお勧めします。

国民年金の保険料は基本的に定額であり、所得に関係なく支払われますが、海外に住んでいた期間や帰国後の手続きで複雑に感じることがあります。令和5年の所得は、質問者様が日本に住んでいなかったため、国民年金の計算には影響しません。

帰国後に再加入する際には、年金の過去の未納期間や保険料の支払いについて確認し、必要に応じて過去分の支払い手続きを行うことが重要です。役所に確認する際は、担当者によって対応が異なることがあるため、正確な情報を得るためには複数回の確認をお勧めします。