昔のトラベラーズチェックに価値はある？将来性と活用方法を徹底解説

「昔使っていたトラベラーズチェックが手元に残っているけれど、将来的に価値が上がるのでは？」と思う方もいるかもしれません。この記事では、古いトラベラーズチェックの価値や現金化の可否、コレクションとしての可能性まで幅広く解説します。

トラベラーズチェックとは？今はどうなっている？

トラベラーズチェック（Travelers Check）とは、旅行中の安全な資金携帯手段として普及していたプリペイド式の有価証券です。サインで本人確認ができ、紛失・盗難時の補償もあることから、特に1990年代までは海外旅行者の必携アイテムとされていました。

しかし、クレジットカードやプリペイドカード、スマホ決済の普及により利用は激減し、多くの金融機関ではすでに新規発行を停止。代表的な発行元であるアメリカン・エキスプレス（AMEX）も多くの国で取り扱いを終了しています。

古いトラベラーズチェックでも、多くの場合は現在でも換金可能です。発行元が存続し、正当なチェックである限り、換金期限がない場合がほとんどだからです。

ただし、換金できる場所が限られてきており、日本国内では大手都市銀行の一部窓口や、発行元の窓口に限られるケースが多いため、事前確認が重要です。たとえば、アメリカン・エキスプレス発行のチェックなら、公式サイトやサポート窓口で取り扱い方法が確認できます。

トラベラーズチェックは基本的には有価証券であり、通貨としての価値があるものです。そのため、収集品（コレクターズアイテム）としての価値が高騰する可能性は非常に低いのが現実です。

ただし、特定の国や時代に発行された珍しいデザインのものや、発行終了前の限定版、エラー印刷がある場合には、紙幣や切手のように一部のコレクターからプレミア価格が付くことも考えられます。

テレビ番組「開運！なんでも鑑定団」などに出品した場合、単なるトラベラーズチェックではなく、その歴史的背景や希少性が重要視されます。たとえば、「特定の出来事と関連した証明書付きのチェック」や「著名人のサイン入り」といった要素がないと高額評価は期待できません。

番組に取り上げてもらうためには、「ストーリー性」や「珍しさ」が求められます。通常の未使用チェックの場合は、通貨としての価値以上の価格はつかないと考えるのが無難です。

トラベラーズチェックを保管する場合は、湿気・直射日光・折れや汚れを避け、できる限り発行時の状態を保つことが重要です。

また、使う予定がないのであれば、早めに現金化しておくのも選択肢のひとつ。為替レートや手数料、現金化の手間を考慮したうえで、損のないタイミングを見極めましょう。

現在も有効なトラベラーズチェックであれば、原則として現金化可能であり、そのまま使わずに置いておいても損はありません。ただし、通貨以上のプレミア価値がつくことはまれであり、コレクション目的での保管には慎重さが必要です。

「いつか価値が出るかも」と考えるのも一つですが、実用的な資産としての管理を優先し、必要なら早めに対応しておくことをおすすめします。