京都市内や奈良方面への通勤・通学で、近鉄と京都市営地下鉄を併用している方は多いですが、定期券の範囲外から乗車した際の料金がどうなるか、わかりにくいと感じることはありませんか?特に直通急行を利用する場合、どの区間が定期券でカバーされ、どこから運賃が必要なのかを理解しておくことが大切です。この記事では、具体的な例を交えて、京都市営地下鉄今出川駅から近鉄大久保駅までの乗車時にかかる実際の料金を解説します。
定期券の区間を正確に把握する
今回のケースでは、「近鉄京都駅〜近鉄大久保駅」の区間で定期券を所持している状態です。つまり、近鉄線内は全て定期でカバーされており、追加料金は不要です。
しかし、今出川駅から近鉄京都駅に至る京都市営地下鉄の区間(今出川〜京都)については定期券外のため、この区間分の運賃のみが必要になります。
今出川駅〜近鉄京都駅の市営地下鉄運賃
京都市営地下鉄烏丸線の運賃体系によると、今出川駅から京都駅までは4駅区間にあたり、大人料金は260円(ICカード利用時も同額)です(2024年現在)。
つまり、今出川駅から乗車し、そのまま直通急行で近鉄大久保駅まで乗車しても、実質的に発生する運賃はこの260円のみとなります。
運賃は今出川駅で改札を通る際に発生し、近鉄側では定期券で処理されるため、途中で料金を支払う必要はありません。
近鉄直通急行に乗る場合の特別な注意点
京都市営地下鉄烏丸線から近鉄線に乗り入れる直通急行は、非常に便利ですが、運賃の清算が「乗車駅で発生」することを理解しておく必要があります。
つまり、今出川駅で改札を通過するときに、ICカードや切符で市営地下鉄分の運賃(260円)が引かれ、それ以降の近鉄区間は定期券によってカバーされます。乗車後に途中精算などは不要です。
また、PiTaPaやICOCAなどのICカードを利用している場合も、同様に自動で市営地下鉄分だけが引き落とされます。
ICカードの併用でスムーズに支払う方法
定期券が紙の場合は、市営地下鉄分をICカードで支払うと、乗車時にわかりやすく便利です。改札でICカードをタッチし、近鉄線内では乗り越し精算の必要がないため、そのまま降車できます。
IC定期券(PiTaPaやICOCA)であれば、市営地下鉄分と近鉄定期券区間が1枚で管理可能です。ただし、異なる事業者をまたぐ場合は、事前に定期券の発行条件を確認する必要があります。
今後のために知っておきたい料金の計算方法
鉄道事業者が異なる区間を跨いで利用する際、定期券区間外から乗車する場合は、「定期券でカバーされていない部分」だけが課金対象となります。
この計算は、「出発駅〜定期区間開始駅」または「定期区間終了駅〜到着駅」のどちらかが乗車経路に含まれるときに適用されます。
今回のように市営地下鉄→近鉄の直通列車に乗る場合も、システム側が正しく判定して課金してくれるため、安心して利用できます。
まとめ:今出川〜大久保を定期券で乗る場合の料金は260円
近鉄京都〜近鉄大久保の定期券をお持ちの場合、今出川駅から直通急行で近鉄大久保まで乗車した際に発生する追加料金は、京都市営地下鉄の今出川〜京都駅間の260円のみです。
乗車時にICカードを使えばスムーズに支払いができ、改札や車内での追加手続きも不要です。今後も同様のルートを利用する際は、定期券と市営地下鉄の区間を正確に把握しておくことで、無駄な出費を避けられます。
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