実家を離れる準備の中で意外と見落としがちなのが、公共料金などの契約名義と支払い状況の整理です。特に口座から光熱費が引き落とされているのに、どの会社と契約しているかがわからないというケースは珍しくありません。この記事では、そんな場合にどのように確認し、適切に契約を停止または変更するかについて、具体的な手順を紹介します。
まずは通帳やネットバンキングで引き落とし名を確認する
もっとも基本的で確実な確認方法は、銀行口座の入出金履歴を見ることです。通帳やネットバンキングに記載されている「引き落とし名義(カナ表記)」から、どの会社が請求しているか推測できます。
例えば、「カンサイデンリョク」「トウキョウガス」「イーストテレコム」などのように、会社名が略されて表示されることが多いため、不明な名称は検索エンジンで調べてみましょう。
不明な引き落としは金融機関に問い合わせる
それでも引き落とし先がわからない場合は、直接銀行や信用金庫などの金融機関に問い合わせるのも有効です。引き落とし日と金額を伝えれば、契約先の情報を調べてくれる場合があります。
また、店舗窓口で通帳を提示すれば、担当者が過去の引き落としデータをもとに照会してくれるケースもあります。
心当たりがあるサービスに個別で連絡してみる
電気・ガス・水道・インターネット・NHKなど、一般的に光熱費に該当するサービス会社に片っ端から問い合わせる方法もあります。契約者名・支払い方法・口座名義などを伝えれば、登録情報の有無を調べてもらえます。
特に最近では、契約時にメール通知やWEB明細を選択しているケースが多く、紙の請求書がないため見落としがちです。
契約停止を希望する場合の注意点
引き落としの停止を希望する場合には、契約者本人による手続きが必要になることが一般的です。そのため、あなたが名義人でない場合は、契約者である家族と相談し、協力して手続きを進める必要があります。
また、無断で口座を解約したり、引き落とし口座を止めると未払いが発生し、トラブルにつながる恐れもありますので注意してください。
名義変更や支払い方法の変更も選択肢に
実家を出る際、口座の引き落としを停止するだけでなく、契約自体を両親に引き継ぐ「名義変更」や、支払いをクレジットカードに変える「支払い方法の変更」を選ぶことも可能です。これにより、実家に住んでいる人が責任を持って支払いを継続できます。
たとえば、東京電力では「名義変更専用の手続きフォーム」があり、オンラインで簡単に手続き可能です。各電力・ガス会社の公式サイトを確認してみましょう。
まとめ:実家を出る前にお金の流れを整理しておこう
実家を出る際は、光熱費や通信費の契約状態や支払い方法をクリアにしておくことが、後のトラブル防止に役立ちます。まずは引き落とし口座の履歴を確認し、不明なものは金融機関や該当しそうなサービス会社へ照会を行いましょう。
契約者名や支払い方法の変更が必要な場合は、家族と協力して早めに手続きを行うことをおすすめします。スムーズな新生活のスタートのためにも、事前準備を万全にしておきましょう。
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