20代前半は社会人生活にも慣れ、貯金や将来のライフプランを意識し始める時期です。特に実家暮らしで支出が抑えられている今こそ、貯金を効率的に進める絶好のタイミング。本記事では、23歳時点での適正な貯金額の目安や、将来を見据えた貯金計画の立て方についてわかりやすく解説します。
23歳での平均貯金額と現在地の確認
総務省や各種調査によると、20代前半(20〜24歳)の平均貯金額はおよそ50〜100万円程度です。中央値ではさらに下がり、貯金ゼロという人も一定数います。したがって、すでに190万円を貯めているという時点で、かなり堅実で優秀な水準だと言えます。
実家暮らしで生活費が抑えられている状況は貯金の大きな追い風です。今のうちに貯金体質を作っておくことで、将来一人暮らしや結婚を考える際にも大きな安心材料になります。
毎月の貯金目標額はどれくらい?
一般的に「手取り収入の2割〜3割」を貯金に回すのが理想とされています。あなたのケースでは、手取り15万〜17万円のうち、月3万円(約20%)を家に入れているため、残りのうちさらに2〜4万円程度を貯金に回せれば十分優秀です。
たとえば月に4万円を安定して貯金できれば、年間48万円、5年間で240万円の積み上げが可能になります。
支出管理アプリを使って余剰資金を可視化し、「余ったら貯金」ではなく「先取り貯金」を意識することで無理なく貯金が続きます。
何歳でいくら持っていたら安心?年代別目安
年齢 | 目標貯金額(目安) | 目的・用途 |
---|---|---|
25歳 | 150〜300万円 | 一人暮らし・結婚準備・転職リスク対応 |
30歳 | 400〜600万円 | 住宅頭金・結婚式・出産費用 |
35歳 | 800万円〜 | 教育資金・老後資産形成の本格化 |
ライフステージに応じて貯金の役割は変化します。「目的ごとの貯金(目的別口座)」を用意すると計画が立てやすくなります。
投資との併用で資産を効率的に増やす
23歳は「時間」という最大の味方を持つ世代。つみたてNISAやiDeCoなど、非課税制度を活用した資産運用を早くから始めることで、複利効果を最大限活かせます。
たとえば、月1万円を年利5%で20年間積み立てると、元本240万円が約412万円に成長します。リスクを抑えつつ資産形成するなら、インデックス型投資信託などが初心者におすすめです。
今後のライフイベントに備えた備蓄も忘れずに
将来的に一人暮らしや結婚を視野に入れる場合、引っ越し費用や初期費用、家電購入などまとまった出費が必要になります。「生活防衛資金」として最低でも3〜6ヶ月分の生活費を確保しておくと安心です。
さらに突発的な医療費や災害時に備えるため、現金比率を一定程度残しておくのもポイントです。
まとめ:堅実に積み上げていく力が将来を支える
現在の貯金額190万円は、同年代の中でも非常に優秀なスタートです。大切なのは「習慣化」と「目的の明確化」。毎月2万〜4万円の安定した貯金+少額投資の開始が、5年後10年後に大きな差を生み出します。
「今できること」を積み重ねていくことが、将来の自由度と選択肢を広げる鍵となります。
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