突然かかってくる「クレジットカードの利用を停止しました」「不正利用検知システムが感知しました」「0を押してください」という音声ガイダンス。こうしたメッセージが留守番電話に入っていると、多くの人が驚き、混乱してしまうでしょう。果たしてこれは本物なのでしょうか?それとも巧妙な詐欺なのでしょうか?
こうした電話は本物?それとも詐欺?
まず結論からお伝えすると、「0を押してください」と自動音声で指示する電話は詐欺の可能性が極めて高いです。
本物のカード会社は、基本的に自動音声で番号入力を求めるような対応をしません。万が一不正利用の可能性があった場合は、カード裏面に記載の問い合わせ先へ直接連絡するよう促されます。
実際にあった詐欺の手口
以下は実際にあった詐欺の一例です。
- 自動音声で「カード利用停止のお知らせ」
- 「ご本人確認のため0を押してください」
- その後「カード番号を押してください」と誘導
このように入力を誘導し、クレジットカード番号や暗証番号を盗み取る手口が横行しています。
本物のカード会社からの連絡はどうなる?
本当に不正利用が疑われる場合、カード会社は以下のような対応を取ります。
- 公式メールアドレスまたはSMSで通知
- カード裏面記載の番号から直接電話
- 楽天カードなど一部のカードは「楽天e-NAVI」などの会員サイトでお知らせ
重要なのは、こちらからカード番号などの個人情報を入力・発信することは求めないという点です。
怪しい電話が来たときの正しい対応
次のように行動しましょう。
- 「0を押す」など音声案内には絶対に従わない
- 一度電話を切り、カード裏面の正規の番号にかけ直す
- 会員サイト(楽天e-NAVI、三井住友カードVpassなど)で通知や利用履歴を確認
また、少しでも不安があれば、家族や金融庁の「消費者ホットライン」188にも相談するのが安心です。
万が一情報を入力してしまった場合は?
すぐに次の対応を取りましょう。
- カード会社に連絡して利用停止・再発行を依頼
- 万が一利用された場合は「補償制度」に申請
- 警察に被害届を出す(詐欺事件として記録が残ります)
クレジットカードは多くの補償制度がありますが、早期の対応がカギとなります。
まとめ:落ち着いて正しい確認を
「クレジットカードが不正利用検知に感知され、0を押してください」という音声ガイダンスは、詐欺である可能性が非常に高いです。大切なことは、慌てず公式チャネルで確認すること。
不安を感じたら、まずはカード裏面の連絡先や公式ウェブサイトにアクセスし、正しい情報を得てください。詐欺の手口は年々巧妙になっていますが、冷静な判断でしっかりと身を守りましょう。
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