ろうきんのエース預金(エンドレス型)は、給与天引きでコツコツと積立ができる便利な制度ですが、出産や育児などで一時的に給与の支給がない期間があると「どうなるのか?」と不安になる方も多いようです。特に産休・育休に入ったあとに気づいて焦るというケースもあります。この記事では、ろうきんのエース預金が産休・育休中にどう取り扱われるか、そして必要な対応について解説します。
エース預金(エンドレス型)の仕組みを簡単におさらい
エース預金(エンドレス型)は、勤務先を通じて給与から天引きされる積立型の定期預金です。基本的には自動で口座に積み立てられ、満期のない「エンドレス型」なので、解約しない限りは継続されます。
ただし、給与天引きが前提であるため、給与の支給がストップする産休・育休中は自動積立もストップすることになります。
給与がない=積立も停止。ただし自動的に解約されることはない
エース預金の積立は「給与支給と連動」しているため、給与が出ない期間は積立が中断されます。これは手続き不要で自動的に行われることが多いですが、会社によっては明確に「積立中断申請」が必要な場合もあります。
積立が止まっても、それまでの預金が消えることはなく、預金残高はそのまま維持されます。復職して給与支給が再開されれば、積立も自動的に再開されるのが一般的です。
産休・育休中に必要な手続きは?確認すべきポイント
勤務先がろうきんとの契約をどう管理しているかによって必要な対応は異なります。まず確認すべきは以下の3点です。
- 積立中断の申請が必要か(会社の人事またはろうきんに確認)
- 中断中の預金利息の扱い
- 復職後の再開手続きの有無
例えば、ある自治体職員の場合は「自動的に中断→復帰後に自動再開」となっており、特別な手続きは必要ありませんでした。しかし、民間企業では「申請書類の提出が必須」となることもあります。
中断による影響はある?利息・ボーナス加算など
エース預金では通常、一定の条件で金利優遇があるケースもあります。中断によってこの優遇が受けられなくなるかどうかは、契約内容やろうきんの規定によって異なります。
「月○万円以上の積立を続けることが金利優遇の条件」といった場合、中断によって条件を満たさなくなると影響が出る可能性があります。心配な場合は、口座を開設した支店に直接確認するのが確実です。
経験者の声:産休中の対応事例
ある会社員女性のケースでは、育休中の1年間、エース預金は自動的に積立が停止されましたが、預金はそのまま保持され、復帰月から再び給与天引きが始まりました。会社からの説明もあり、特に不安なく運用できたそうです。
一方、別の方は「中断申請をしなかったために一部返金処理が行われてしまった」とのこと。会社の給与システムに依存するため、早めに人事部と相談するのが安心です。
まとめ:不安な場合はまず「会社」と「ろうきん」に確認を
エース預金の積立は、給与天引きによる自動処理のため、産休・育休中は基本的に積立も停止しますが、特に手続きをしなくても口座はそのまま残ります。ただし、会社やろうきん側で個別対応が必要な場合もあるため、放置せずに人事やろうきん支店に一度確認することをおすすめします。
「今更かも…」と思っても、相談は早いほど安心。大切な積立資金を守るために、一度問い合わせてみましょう。
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