先輩や知人から車を譲り受けるケースは珍しくありませんが、その際に忘れてはいけないのが自動車保険の加入です。たとえ半年しか乗らない予定でも、保険に入らずに運転すると大きなリスクを伴います。この記事では、車を譲り受けた際の保険手続きの流れと、短期間の利用に適した保険の選び方について解説します。
車を譲り受けたら名義変更が必要
まず車をもらった場合、「名義変更(所有者変更)」の手続きが必要です。これは車の所有者を前の持ち主から自分に移すもので、陸運局で行います。
名義変更には以下の書類が必要です。
- 車検証
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書(譲渡人・譲受人ともに)
- 車庫証明書(新しい使用者の住所で取得)
この手続きをしないまま保険に加入しようとしても、補償の対象にならない可能性があります。
自賠責保険と任意保険の違い
自動車保険には「自賠責保険(強制保険)」と「任意保険」の2種類があります。自賠責保険は法律で義務付けられており、未加入での運転は処罰対象となります。
ただし、自賠責保険は被害者の最低限の補償しかカバーできません。自損事故や車両の損害、相手車両の修理費用などは補償されないため、任意保険への加入が必須です。
短期間の利用でも任意保険は必要か
「半年しか乗らないから任意保険はいらない」と考える人もいますが、万が一の事故の際、数百万円から数千万円の損害賠償が発生する可能性があります。
短期間であっても、必ず任意保険に加入しておくべきです。現在では「1日自動車保険」や「月単位の短期保険」もあるため、必要に応じた保険の選択が可能です。
短期契約できる保険商品を選ぶポイント
短期間だけ車を使う場合におすすめなのが、以下のような商品です。
- 1日自動車保険:セブンイレブンやローソンで申し込み可能。24時間から加入可。
- ネット専用の月額型保険:SBI損保、チューリッヒなどが提供。必要な月だけ契約。
- 先輩名義の保険に「運転者追加」:もし継続的に乗る場合、先輩に依頼して「他人運転特約」などを付けてもらう方法も。
いずれもスマホやパソコンから申し込めるため、手続きも簡単です。
実例:大学生が譲り受けた車の保険手続き
ある大学生が先輩から車を譲り受け、半年だけ乗る予定で1日保険を使おうとしました。しかし、毎日乗ることを考慮し、最終的にネット型の月額保険に加入。合計3,000円ほどで毎月安心して運転できたとのこと。
このように、自分の使い方に合ったプランを選ぶことで、経済的にも安全面でも無理なく保険に加入できます。
まとめ:車をもらったら必ず保険加入を。短期利用でもリスクは変わらない
車を譲り受けた場合、たとえ半年間の利用であっても、自賠責保険と任意保険の加入は欠かせません。名義変更から保険加入までの手続きをしっかり行い、事故やトラブルから自分と周囲を守りましょう。短期用の保険商品も豊富にあるため、無理のないプラン選びを心がけてください。
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