親名義から自分名義へ変更は可能？ネット型自動車保険加入前に確認すべきポイント

車の保険を親名義で契約している方が、自分名義のネット型保険へ切り替えを検討することはよくあります。この記事では、契約者や所有者を自分に変更する際のポイントや注意点を具体的に解説します。

契約者・所有者は変更できるのか？

結論から言えば、契約者・所有者ともに自分名義へ変更することは可能です。ただし、自動車保険においては「記名被保険者（実際に運転する人）」と「所有者（車検証の名義人）」が誰であるかによって保険料や等級の取り扱いが変わるため、慎重な手続きが求められます。

新たに契約するネット型保険会社では、契約者情報として自分の氏名・住所・年齢などを入力し、所有者欄も自分にすることで、自分名義での契約が可能です。

親の契約における等級（ノンフリート等級）を自分に引き継ぎたい場合、「等級の引き継ぎ」が可能なケースがあります。主に、親族間（同居または生計を一にする親子）であれば引き継げる可能性があり、各保険会社の条件を確認することが大切です。

逆に、別居している場合や独立した世帯である場合は、原則として等級の引き継ぎはできず、自分名義での新規6等級スタートになります。

ネット型保険に切り替える場合、以下のような手順で進めます。

特に注意すべきなのは、「補償の空白期間を作らないこと」です。旧保険を解約してから新保険が開始されるまでに事故があった場合、補償対象外となる恐れがあります。

車検証の名義（所有者）が親のままであっても、保険契約自体は可能ですが、自分名義に統一しておくことで将来的な手続きがスムーズになります。名義変更には運輸支局での手続きが必要となるため、時間に余裕を持って行動しましょう。

23歳の会社員Aさんは、親名義で契約していた車を自分で管理することになり、ネット型保険に加入。保険料を自分で支払いたいという理由から、自分を契約者とし、所有者も車検証の名義を変更しました。親と同居していたため、等級の引き継ぎもスムーズにでき、保険料も割安になったとのことです。

ネット型保険に切り替える際には、契約者や所有者を自分名義に変更することは十分可能です。ただし、等級の引き継ぎや名義変更の手続き、保険の補償期間の空白など注意点も多いため、計画的に進めることが大切です。保険会社のサポート窓口を活用し、疑問点は事前に解消しておくと安心です。