ミスタードーナツの懐かしいポイント制度の歴史｜紙袋ポイントからスクラッチ、そして現在へ

今やスマホアプリやカードでのポイント管理が当たり前になった時代ですが、ミスタードーナツ（ミスド）にもかつては紙袋にポイントが付いていた時代があったのをご存知でしょうか？この記事では、ミスドの懐かしいポイント制度の歴史を振り返りながら、現行のサービスとの違いや進化について解説します。

紙袋にポイントが付いていた時代とは？

ミスドの「紙袋ポイント」は1980年代後半から1990年代前半にかけて実施されていたポイント制度です。購入した商品を入れる紙袋の一部に「ポイントマーク」が印刷されており、それを切り取って集めることで、さまざまなグッズと交換できる仕組みでした。

たとえば、10ポイントでタオル、30ポイントでミスドオリジナルのマグカップなど、子どもから大人まで楽しめる景品が多く、ファンに愛されていました。

2000年代に入ると、紙袋ポイントは徐々に姿を消し、スクラッチカード形式のキャンペーンが主流になりました。会計時に一定金額以上を支払うともらえるスクラッチカードには、その場で当たりがわかるくじの要素があり、ゲーム感覚で参加できることが人気を博しました。

この時期には、景品のバリエーションもさらに拡充され、限定キャラクターグッズやドーナツ無料券などが用意されるようになりました。

近年では、ミスタードーナツクラブやdポイント、楽天ポイントとの連携など、デジタルベースのポイント制度が導入されています。スマホアプリを使ってQRコードを提示するだけでポイントがたまり、商品と交換したりドーナツの割引に使えるようになりました。

こうした変化は、利便性の向上に加えて、顧客データの管理や販促施策の最適化という企業側の目的にも合致しています。

紙袋ポイントは当時としては画期的な仕組みでしたが、紙の劣化や紛失、管理の手間などのデメリットがあったため、徐々にフェードアウトしていきました。また、店舗オペレーションの効率化や、偽造防止の観点からもデジタルへの移行が求められたのです。

実際、紙袋を丁寧に保管していたユーザーが、レジで「景品交換できますか？」と聞いたら既に終了していたというエピソードも多数残っています。

紙袋→スクラッチ→アプリと移り変わってきたミスドのポイント制度は、顧客体験の進化を象徴しています。手間のかかる紙の管理から、スマホひとつで完結するスムーズな体験へと進化してきました。

今後はさらに、AIによるレコメンドやパーソナライズドクーポンなどが導入される可能性もあり、ポイント制度は単なる「お得」だけでなく、ブランドとの接点づくりとして機能することが期待されています。

ミスタードーナツのポイント制度は、かつての紙袋時代から、スクラッチ、そして現在のデジタル方式へと大きく進化してきました。

過去を懐かしむと同時に、現在の便利な仕組みも上手に活用していきたいものですね。