ネットショッピングでは、注文後の欠品やキャンセルが起こることも少なくありません。そんな時、クレジットカードとデビットカードでは返金処理の流れが異なるため、混乱する方も多いのではないでしょうか。この記事では、両者の違いと返金処理の具体的な流れを解説し、安心して利用できるようにします。
デビットカードの返金処理の仕組み
デビットカードは銀行口座と直接紐づいており、利用時には即時で引き落としが発生します。そのため、ネットショップでの注文時に商品の一部が欠品していた場合でも、まずは全額が一度引き落とされるというのが通常の流れです。
例えば、合計1万円の注文で3,000円分が欠品だった場合でも、一度は1万円が引き落とされ、後からキャンセル分の3,000円が2~5営業日後に返金されるという仕組みです。これは、ショップが注文時点で確定した全体の金額をカード会社に一旦請求するために起きる現象です。
クレジットカードは一括請求ではない?
一方で、クレジットカードは即時引き落としがないため、利用時点では“仮売上(オーソリ)”が立つだけです。実際の引き落としは後日、確定された金額に基づいて処理されます。
このため、欠品による注文キャンセルがあった場合でも、請求が確定する前に修正されれば差額分だけが実際に請求されることが多いのです。つまり、最初から正しい金額での引き落としになるケースが一般的です。
クレジットカードでも二重引き落としが発生するケース
ただし、店舗側の処理タイミングによっては、クレジットカードでも一度全額の請求が確定し、その後に返金処理(いわゆる売上取消や一部返金)が行われることもあります。
この場合は、カード明細に全額の請求が表示された後にマイナス分(返金)が記載されるという形式となり、口座からの引き落としと相殺されるか、次回以降の支払に充当されます。
実際の利用例で理解しよう
例1:デビットカードの場合
注文金額:12,000円(うち3,000円が後にキャンセル)
→ 当日:12,000円が口座から引き落とし
→ 2~5日後:3,000円が返金
例2:クレジットカードの場合(キャンセル処理が迅速に反映されたケース)
注文金額:12,000円(うち3,000円が後にキャンセル)
→ 利用確定額:9,000円のみ請求・引き落とし
例3:クレジットカード(店舗処理が遅かった場合)
→ 一度12,000円請求→後日3,000円返金
どちらが安心?それぞれの特徴を理解して選ぼう
デビットカードは即時引き落としのため、残高管理がしやすい反面、一時的な二重処理が生じやすいというデメリットもあります。
クレジットカードは一括請求が基本なので、柔軟な調整が可能ですが、利用可能枠を一時的に超えるようなトラブルが起こることもあります。また、返金の反映には明細反映のタイミングが影響するため、利用明細をしっかり確認する必要があります。
まとめ:カードごとの特性を理解して賢く使おう
デビットカードはリアルタイム性に優れますが、一時的に二重引き落としのような状況が発生するのが特徴です。クレジットカードは請求確定後の引き落としなので、注文内容に変更があっても柔軟な調整が可能ですが、ケースによっては後から返金になることもあります。
安心してネットショッピングを楽しむためには、カードの性質をよく理解し、明細の確認やショップ側の対応フローにも目を向けておくと良いでしょう。
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