「貯金が思ったより少ない」と感じる20代後半の方は少なくありません。収入が限られる中で、生活費・大きな出費・将来への不安、そして『今しかできない経験』にお金を使うべきか悩む気持ち、とてもよくわかります。この記事では、28歳一人暮らし女性のリアルな状況を例に、将来への不安を和らげながら“今を楽しむ”ためのバランスの取り方を解説します。
20代後半で貯金160万円は少ないのか?
結論から言うと、20代後半で貯金160万円は決して少なくありません。家賃や生活費をすべて自分でまかない、歯科矯正や車といった自己投資にもお金を使ってきた上でこの貯金額は、むしろ堅実な部類に入ります。
大きな出費の内容にもよりますが、「浪費」ではなく「将来に役立つ支出」なら、数字だけで判断する必要はありません。矯正も車もあなたにとって価値のある投資であり、自分の人生の選択に誇りを持っていいのです。
月2万円貯金でも十分な理由
年収290万円で月2万円貯金できているというのは、収入に対する貯蓄率で言えば約8%。生活費や家賃を差し引いた中でこのペースは「堅実な節約体質」と言えます。
仮にこのまま同棲前の1年間を継続できれば、24万円が追加され、貯金は184万円に。さらに同棲後に生活費がシェアできれば、毎月の貯金額をさらに増やすチャンスも広がります。
20代後半で意識しておきたい「使い方」の質
「貯める」だけでなく「どう使うか」を見直すことも重要です。自己投資や経験にお金を使うのは、将来の収入や幸福度を高める大切な手段。ですが、明確な目的のないまま支出すると“ただの消費”で終わってしまうことも。
たとえば「語学習得のためのスクール」「資格取得」「健康や美容のメンテナンス」など、将来につながる支出であれば、迷わず投資すべきです。また、友達や恋人との時間も心の健康を守る立派な“経験投資”です。
同棲を見越した資金計画も立てておこう
来年から同棲を予定している場合、引越し費用・敷金礼金・家具家電の買い替えなどで10〜30万円の出費が予想されます。いまのうちに「同棲準備資金」として10万円ほどは確保しておくと安心です。
また、同棲後の家計分担ルールや、貯金・貯蓄型保険・緊急費用の分け方などについて、パートナーと事前に話し合っておくことも、お金で揉めない関係づくりに繋がります。
無理に節約せず「満足度が高いお金の使い方」を
節約=我慢ではありません。自分の価値観に合った支出は、無理に減らす必要はありません。例えば、毎月のカフェ代や美容代が高いと感じる場合でも、それが日々の活力になっているなら「自分への投資」です。
逆に「なんとなく惰性で続けている支出」「目的のない買い物」などがあれば、それを削るだけでも大きな節約効果があります。お金の満足度を見直すだけで、支出の質が一気に改善されます。
まとめ:少しずつ備えながら、後悔のない20代を
貯金160万円は、過去の投資や生活背景を考えれば十分に立派です。「もっと貯めないと」と焦るよりも、自分の価値観に合った“使い方”と“備え方”を意識することが大切です。
同棲に向けた資金づくりを進めつつ、自己投資や経験にも適度にお金を使うことで、後悔のない20代を過ごすことができます。
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