専業主婦でたまにパートしていた場合、年金はいくらもらえる?将来の備え方を解説

税金、年金

専業主婦として家庭を支えながら、時折パートをしてきた方にとって、将来の年金額は大きな不安材料です。特に「自分はいくらもらえるのだろう?」という疑問は、老後の生活設計を立てる上で避けて通れません。

年金の基本:専業主婦の多くが該当する「第3号被保険者」とは

専業主婦の多くは、厚生年金に加入している配偶者に扶養されている場合、「第3号被保険者」として国民年金に加入していたことになります。この場合、自ら保険料を納付する必要はなく、満額支給されれば老齢基礎年金として年額約80万円(令和6年度時点)を受け取ることができます。

ただし、20歳〜60歳の間ずっと第3号被保険者であったことが条件となるため、未加入期間があると減額される可能性があります。

パート勤務がある場合の影響

パート勤務をしていた場合、その収入や勤務条件によっては厚生年金に加入していたこともあります。この場合、報酬比例の「厚生年金部分」が加算されます。

たとえば、月収8万円程度で5年間厚生年金に加入していたとすると、年間で数千円から数万円程度の加算になることが多いです。勤務年数や収入によって受給額は変動します。

年金受給額の実例

・ケース1:60歳女性、20歳〜60歳まで専業主婦(第3号)のみ → 約80万円/年
・ケース2:60歳女性、30歳〜40歳までパート勤務で厚生年金加入 → 約85万〜90万円/年
・ケース3:50代で再就職し厚生年金加入 → 約95万円〜110万円/年など

このように、パートであっても厚生年金に加入していた期間があれば、将来の年金額に少しずつ上乗せされる可能性があります。

自分の将来の年金額を確認する方法

自分の年金額を正確に知りたい方は、ねんきんネットを活用すると便利です。ID登録をすれば、これまでの保険加入記録や将来の年金見込み額を自宅で簡単に確認できます。

また、年金定期便(毎年送付されるハガキ)にも、これまでの加入履歴と年金見込み額が記載されているので、しっかり確認しましょう。

年金を増やすために今できること

56歳であれば、年金受給開始までに数年あります。この間に以下のような対策が可能です。

  • 付加年金を活用:第1号被保険者なら月400円の付加保険料で年金が増える
  • 国民年金の任意加入:未納期間がある場合、任意で追納できる
  • iDeCoやつみたてNISA:年金以外の備えとして活用

今のうちに準備を始めれば、将来の生活への安心感も変わってきます。

まとめ:専業主婦とパート勤務の年金受給額の目安

専業主婦として長年家庭を支えてきた方も、年金の仕組みを理解して対策することで、少しでも老後の不安を軽減することができます。基本となるのは老齢基礎年金ですが、パート勤務によって上乗せが可能なケースも多く、年金定期便やねんきんネットでの確認が重要です。

「どれくらいもらえるのか不安…」と思ったら、まずはご自身の年金記録を確認し、必要に応じて年金事務所で相談してみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました