PS保険に感じる不満と後悔──慢性疾患に対応しきれない仕組みと他社との違いを徹底解説

生命保険

ペット保険は、愛犬や愛猫の将来に備えて重要な選択の一つですが、実際に使ってみると「思っていたのと違った」という声も少なくありません。特にPS保険に関しては、慢性疾患への制限や請求のわかりにくさに悩まされているという口コミもあります。本記事では、PS保険の設計上の注意点や、実際に感じられている不満、そして他社との比較も交えながら、ペット保険の「満足度」について冷静に考えてみます。

PS保険の慢性疾患「生涯20回制限」の実態とは

PS保険では、一部の慢性疾患(心臓病・皮膚病・関節炎など)について、通院・治療の請求可能回数に「生涯20回まで」という制限があります。この回数は保険契約の更新によってもリセットされず、1通院1回とカウントされるため、月1回の通院をしていればおよそ1年半で上限に達します。

また、厄介なのは「同年度に発症した他の病気」もこの20回にまとめてカウントされる点です。つまり、たとえば心臓病が年末に診断され、年初から他の病気で何度か通院していた場合、それらも心臓病の20回に含まれてしまうことがあります。

ユーザーが感じる不満点とその根拠

実際の声では、「保険料を何年も払い続けたのに、高齢になって必要な通院費用をカバーできない」というケースが目立ちます。特に、慢性疾患の治療を継続している飼い主にとって、通院1回あたりの上限(1万円)や、請求の手間の多さがストレスの原因となっています。

さらに、以前は請求書を取り寄せ、記入し、明細を同封して郵送する必要があり、負担が大きかったという点も指摘されています。最近ではスマホ申請が可能になりましたが、制度自体の使いにくさが本質的な課題といえます。

PS保険の「除外しない」という表現の落とし穴

PS保険の特徴として「慢性疾患も除外されず、継続して補償されます」と強調されることがあります。しかしこれは、「継続してカバーする」=「ずっと請求できる」という意味ではなく、「補償範囲内であれば」という条件付きです。生涯回数の上限を超えれば補償の対象外になるため、実質的には限定的な補償といえます。

このような文言が公式サイトやパンフレットで大きく掲載され、約款に小さく回数制限の記載があるため、契約者側が内容を誤解しやすい構造になっているという点が批判されています。

他社保険(FPCなど)との比較と選択肢

同じペット保険でも、FPC(エフピーシー)などでは「年間の通院回数制限あり」「1回あたり上限あり」といった条件はあるものの、年度ごとにリセットされ、慢性疾患であっても継続請求が可能です。また、1契約につき10回や15回など、実用的な回数が設定されています。

実例として、心臓病で毎月通院している犬がFPCに加入し、5年間継続して請求できているケースもあります。さらに、アプリを使って明細をアップロードするだけで完了するなど、手続き面でもストレスが少ないことが好評です。

今後の選択肢と心がけたいこと

高齢の犬や猫の場合、今から他社に乗り換えることが難しいのは事実です。そのため、今後は「どの支出に備えるのか」を再確認し、「手術のみ補償型」などシンプルで保険料が安いプランに切り替える選択肢も検討できます。

また、新たにペットを迎える際は、加入前に約款や回数制限、補償条件を細かく読み比べることが大切です。口コミや経験談も参考になりますが、必ず自分の状況に照らして「納得できるかどうか」で判断しましょう。

まとめ:ペット保険は“見えない制限”に要注意

PS保険に満足しているという声がある一方で、慢性疾患に対する回数制限や不透明なルールに不満を感じているユーザーも多くいます。特に高齢期に通院が必要になるケースでは、補償内容が思ったよりも限定的だったと感じることも。

ペット保険は「安心のため」に加入するものですが、その安心が制度設計で削がれてしまっては本末転倒です。今の保険にモヤモヤしている方こそ、一度立ち止まって内容を再確認し、自分にとって何を重視するのかを見直してみることが大切です。

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